す先日、「卑怯なコウモリ」のことを書いたことについて、
そのコウモリ🦇は淘汰されないのか?
…という質問をいただいたので、ちょっとそれについて書いておきます。
「卑怯なコウモリ」とは、
昔々、獣の一族と鳥の一族がどちらが強いかで戦争をしていて、
その様子を見ていたずる賢い一羽のコウモリが
獣の一族が有利になると獣たちのほうへ、
鳥の一族が有利になると鳥たちのほうへと寄っていたのですが、
獣と鳥の戦争が終わったら、獣からも鳥からも嫌われて村八分にされてしまったというお話で、
例えば、日和見主義的な人や、
こちらの情報をあちらでこっそり話し、
あちらの情報をこちらでこっそり話すような「誰にでも良い顔をする人」のことも、
「卑怯なコウモリ」と言われたりします。
さて、
卑怯なコウモリ🦇が淘汰されるのかどうかでいえば、
信用はされないかもしれないし、
多少、残念な評価・評判にもなったりして、
本質的に「主役」として輝くことは難しいかもしれませんが、
淘汰されるということにはなりません。
実際、どのような集団・組織にも「卑怯なコウモリ」というのはいるもの。
というのも、卑怯なコウモリにも存在価値はあり、
案外と重宝されることもあるからです。
例えば、
獣のグループと鳥のグループ、
それぞれで語られていることは通常は相手のところには伝わらないところ、
卑怯なコウモリのおかげでそれが伝わり、
結果として、それが順当な妥結案につながることなどもありますね。
なぜ、「同意」ではなく「妥結」なのかといえば、
そもそも獣と鳥は住む世界が異なる、
そういう「異なる人同士」が共同で何かをするときには妥協が不可欠だからです。
そう考えれば、
それくらい相容れない世界の間で、
あちこち行ったり来たりできる「卑怯なコウモリ」というのは貴重な存在であることが分かります。
「どっちつかず」というのは「柔軟性」という言い方もできるわけで、
本人の意図に叶う結果が得られるかは別にして、
存在意義はあるのだということです。
「本人の意図に叶う結果が得られるかは別」
…ということの意味は、
卑怯なコウモリというのは、
「どちらからも好かれる」ことを期待しているのが通常ですが、
寓話にあるとおり、
多くは「どちらにも嫌われる」ということになりがちなものであることを言っています。
実際、そういう卑怯なコウモリというのはどんな社会・集団にもいて、
だいたいは、
多少考えの浅い「みんなに好かれたい」という意図を持っている人がその役割を担っているのですが、
行きつく先はその逆で、
「人の口に戸は立てられない」という言葉がありますが、
戦争中に見える獣と鳥でも、きっかけさえあれば会話をすることがあり、
そういう際に悪者にされるのは「どっちつかず」の卑怯なコウモリであるもの。
そして、
くっきりはっきり立場を表明している獣の王様か、
強硬な姿勢でもってちょっとやそっとでは譲りそうにない鳥の王様か、
自分の立場に近いほうに人心は集まっていくものです。
もちろん、「卑怯なコウモリの群れ」というのもあるのですが、
だいたいその群れに属しているのはみんな「どっちつかず」であるもので、
これは、世の中のあらゆるものが相似で出来ていることに気づいておられる方なら、
お分かりと思います。
そしてこの「相似」という視点に気づけば、
「どっちつかずの卑怯なコウモリ」の問題が良く分かるのではないかと思います。
…そう考えると、「どっちつかず」の行きつく先は、煉獄のようなものなのかもしれません。
これはつまり、
陽転しないならそれは陰転である、というお話に通じています。
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