昨日、算命学を学んでいる方から、
「たくさん算命学の本やブログを読んでいるのに一向に使えるようになりません」
という相談メールをいただき、考えた、そのことについて書いておきます。
「算命学を使う」ということを言い換えれば、
学んだことを自分なりの観点でアウトプットする、とか、
学習したことを実用に生かす、ということだと思うのですが、
学んだことをアウトプットしたり使ったりするためには、
インプットをいったんやめる必要があります。
インプットを100くらいやれば極まって、自然とアウトプットができるようになることもあるかもしれませんが、
普通はインプットに重点を置き過ぎているとアウトプットは出来ませんし、
たとえアウトプットできたとしても、本の受け売り、権威の引用に終始し、自分のオリジナルのアウトプットにはならないものです。
なので、
算命学を学んで、
それを使っていきたいと思うなら、
自然とアウトプットされるまで、
あるいは自分の理解が流れ出てくるまで、
インプットを止めてみると良いかな、と思います。
なお、良質なアウトプットをするなら、
インプットするのは一般書やまとめ本ではなく、専門書である必要があります。
当然、ブログでインプットなんていうのも基本NG。
出来れば高尾学館の教科書とか、
原書とは言わないまでも専門書としての「五行大義」や「易経」などで根本原理を学んでおきたいところです。
(私もまだまだですが。)
専門書の良いところは、結論に至るプロセスと複数の可能性が示されている点です。
例えば、
法律の専門書は様々な説が書かれた上で通説・判例が示されていますし、
会計の専門書では複数の説がどのような結果(財務諸表)につながるのかの事例が示されているので、
それらを見比べながら自分の頭で考えることができます。
いわゆる一般書やまとめ本の類からのアウトプットは、
単なる「引用」や「他人の受け売り」になりますし、そこから浮かぶ「オリジナル」は根っこのない空理空論、悪くすると駄説として一顧だにされないものになります。
つまるところ、
専門書を読むことは、
自分の頭で考えるために不可欠で、
自分のオリジナルのアウトプットのためには、避けて通れない道であるということになります。
算命学の勉強に限らず、
30代の後半、遅くても40代に入ったら、どんな分野であれ、自分の興味のある分野なら専門書を読んだほうが人生充実する気がします。
マーケティングに乗った商業本とその道の専門家がその知識の粋を凝らした専門書の深さの違いは読み比べれば分かりますが、
自分の人生を生きるか?
他人の人生を生きるか?
その違いと言ってもいいかもしれません。
ということで、
私のブログを見て算命学に興味を持った方は、ぜひ専門書を紐解いて学ばれることをお勧めいたします。