金烏玉兎庵

存在感のある人

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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竹橋でやっているリヒター展に行って参りました。

ちゃんとリヒターの作品を観るのは、
10年前に佐倉の川村美術館で個展があったとき以来ですが、

今回は、
あの頃はよくよく分からなかった作品の意味が手に取るようによく分かるような気がして、
とても意義深い時間を過ごすことができました。

さて、リヒターといえば、
『アブストラクトペインティング』ですが、
ああいう抽象画を「創作」だと捉える方が多いのですけれど、

今回、くっきりはっきり分かったのは、
結局、リヒターの作品はどれもこれも、
彼の目に映る世界、
彼の目に投影されてきた世界を、
まるでそのままを写し取ったものである、ということです。

草間彌生がその作品を水玉で覆うのは、
本人の視界がリアルに水玉で覆われるためであり、
そうした彼女をとりまく幻覚や幻聴がそのまま草間彌生の作品となっているわけですが、

リヒターの作品というのも、
同様に、リヒターの視界にある世界そのままなのだろうと思います。

「そんなばかな」と、
思う方も、
『ビルケナウ』(nos.64〜67)が、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所で囚人が隠し撮りした写真のイメージのうえに絵の具で塗り重ねた巨大な抽象画であることを知れば、
その意味するところが分かるのではないかと思います。

絵の具が塗り重ねられているだけのように見える抽象画に、なぜこれほど胸が締め付けられるのか。

ちょっと伝わるかどうか分かりませんが、

世の中で存在感を発揮し始めた人物というのは、
基本的に「凡庸な視点」を維持し続けることができません。

その際立った存在感と同じだけ、
際立った視野視点を持つのがその「際立った存在感」を持つ人たちの宿命であり、

さらにいえば、
際立った存在感を持つ人というのは、
獲得した際立った視野視点を表明する・表現する役目があり、

その役目を果たし始めた人から、
著名に、有名になっていくもの。

このリヒターの作品というのも、
そういう際立った存在であるリヒター独特の視野視点であり、

それを偽ることなく表明・表現しているからこそ、
この人は、揺るぎない存在感を発揮しているのだといえます。

この世界に、
ニセモノが存在しうる隙間などない

…と言ったのが誰だったか忘れましたが汗

人間は「自分の真実」からは逃れられない、
人間の人生は「自分の真実」に向き合うためにある、

…のだろうと、そんなことを考えました。

⭐︎2022年7月二週目公開分🎋
https://note.com/kinugyokutoan/m/mce0b2621f966

6/3 閉畢命式(へいひつめいしき)の現象と作用、どういう家系に生まれるか?何を終わらせるのか?
https://note.com/kinugyokutoan/n/n23056c027090?magazine_key=mce0b2621f966

6/5 生日天中殺とは?生日天中殺の悩みと葛藤、 結婚運が悪いのか?
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5/26 ちょっと深い人体星図の読み方② 人体星図が「地図」といわれる意味、東方世界・西方世界
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5/18「中殺された存在」との関係の築き方、宿命中殺の「枠がない」ということの意味
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5/13「有形=現実」「無形=精神」の意味と、晩年は「精神の城」に向かうのが穏やかであることの意味
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