昨日の日経新聞に、
「平均年収2088万円 キーエンス、7期連続最高益の秘密」
という記事が出ていました。
キーエンスは電子機器メーカーですが、
BtoBの企業なので普通の人はあまり知らないかもしれません。
が、就職活動をしている人の中では、
「営業はキツイけど高年収の会社」
ということで有名です。
この会社は、
滝崎武光氏が1974年に創業し、海外展開を意識して“Key of Science”を社名にしたとおり、現在は海外比率50%超、
そしてその名の通り、工場の自動化に不可欠な鍵となる技術を持ち、多くのメーカーが苦境にある中でも好調な会社です。
よく言われる「営業がキツイ」ということの意味を私は「モーレツ営業」のことだと思っていたのですが、
日経の記事によると、
目標管理と合わせて、
「営業車には全地球測位システム(GPS)が付いており、予定時間と結果が10分ずれた際、上司に理由を問いただされる」らしく
察するに、このような労務管理を徹底していることなどから、「営業がキツイ」ということになったようです。
これについて思うに、
世の中の一般的な会社の営業は、
「成績が良ければ割と動き方は自由」
という働き方が多いので、
こうした徹底した労務管理は確かに「キツイ」という印象を持つ人が多いのも納得ですが、
考えてみれば企業で従業員として働くなら労務管理をされるのは当たり前で、それをもって「キツイ」というのもおかしな話。
実際、中にいる人の話を聞けば、
管理はされるけれど、仕事や人間関係、労働時間はむしろ楽な部類といいます。
キーエンスをぐぐってみると、確かに「ホワイト」のワードが上がってきます。
そのことを考えていてハタと気づいたのですが、
徹底的な管理がオッケーな人🙆♀️
組織の歯車として高度にその役割を果たせる人⚙
にとっては、
高度な一体感をもって働けて、
平均年収の3倍の給料がもらえて、
私生活も充実する、
この上なく素晴らしい会社なのかもしれません。
命式でいえば、
宿命中殺もなく、異常干支もなく、
対冲などの分離条件もなく、
五行がそろったオーソドックスな人
そうした人とっては、多分この会社は最高なんだと思います。
宿命中殺のある人はそもそも組織の枠の中では陰転する傾向にありますし、
異常干支のある人は組織の「普通」に馴染まない人です。
対冲なども組織の和を乱しがちですし、
天将星のような我の強い星のある人も、
こういう管理組織はかなりキツイだろうなと思います。
「キーエンスは営業がキツイ」
という話は、そうした管理組織に合わない人たちが言う言葉なのではないかな?と思いますがどうでしょう。
キーエンスについて書きましたが、
恐らく組織社会である企業、
例えば銀行や老舗系の大企業、あるいは官僚組織も同様で、
宿命中殺や異常干支、対冲があるような人は、そうした組織で順当に、穏当に生きていくのはなかなか難しいように思います。
本来、そういう人は枠のない場所に向きます。
組織ではなく、自分の世界を開くことで輝く人たちです。
組織に入るなら、
圧倒的な優秀さをもってさっさと自分で組織を動かす立場になってしまうか、
唯一無二の才能や技術をもって不動の立ち位置を築く必要があります。
管理組織では、それですら太刀打ちできないかもしれませんが、
少なくともそういう「組織の歯車」ではない在り方を手にできなければ単なる「組織を乱す邪魔な人」になりかねません。
ちなみに、
私は銀行で働いていますが、
まわりにいる宿命中殺のある人は優秀ですが順当には偉くはならない感じがあります。
宿命二中殺がある人も何人かいますが、
すごいなーと思う魅力と才能に溢れてはいるものの、組織の上の方にはいっていない人が多いです。
もし彼らが、予め自分の宿命を知っていたら、もっと早い段階で自分が光る選択ができたのではないかな?
と感じたりします。
まぁ、宿命中殺などがある人は、
そうした苦難の中で組織社会を勤め上げれば因縁解脱につながり、
その後の家系において発展するといわれるので決して無駄ではないのですが、
「個を活かす」
という一点についてのみいうのであれば、
就職前に自分の宿命を知っておくことは大事なのではないかな、と思います。
ちなみに、大きな組織でもトップになる人は宿命中殺をもっていたりします。
「順当に穏当に」偉くならないだけで、偉くならないわけではありません。
銀行でいえば、みずほFGと三井住友FGのトップは宿命中殺なしですが、
三井住友FGの方は異常干支あります。
三菱UFJ FGは現社長は宿命中殺(日座中殺と生年中殺)と異常干支、前社長は異常干支が2つあります。
余談ですが、この三菱UFJ FGの2人は月干支(異常干支)が律音です。
この場合の律音は立場を取り合ったというよりはその役割を継承する役割を担ったと見るのだろうと思いました。