陰占の星を五行に変換してその循環のパターンによって潜在的な生き方や性格、運勢の流れの特徴を見ることができます。
前に陰占の星は切羽詰まったときに駆け込む場所の傾向が現れているということを書きましたが、
それと同じく、陰占の星の五行の流れは無意識に自分が自分らしいと感じる生き方の流れです。
若い頃より年を重ねてから、
だいたい40代くらいになるとその傾向がはっきりと自覚できるようになるのではないかと思います。
その循環のパターンについて、算命学の市販の教科書の中でも評価の高い『算命占法 下巻』より以下にご紹介いたします。
■全天型
五行が命式に揃う場合。
命式の中で五行が相生の関係ですべて循環する場合を全天型といいます。
この命式はバランスが取れており、大きく成功しなくても人生に壁がなく、人の助けがあるため、大らかな人柄となります。
■木行相生停止型
命式内の五行の相生が木性で止まる場合。火性がなく水性がある命式。
この命式は、守り型の人柄となり、用心深く冒険をせず、人生を手堅く送ります。
一方、仲間づくりは上手で精神的な落ち着きがあり、安定した晩年を送る傾向にあります。
■火行相生停止型
命式内の五行の相生が火性で止まる場合。土性がなく木性がある命式。
個性豊かで自分の感性を最大限活かしながら、それを開花させていく人。
特に芸能人や芸術家に多い。
一方、火性は芯の部分が暗いためらそれが前面に出てくると非常識な傾向が現れます。
■土性相生停止型
命式内の五行の相生が土性で止まる場合。火性があって金性がない命式。
この命式の人は運が強く、若い頃に苦労しても中年期以降、運気が上昇する傾向。
人柄に暖かみがあるものの、発想の転換が遅くら環境への対応が遅れがちとなる。
■金行相生停止型
命式内の五行の相生が金性で止まる場合。土性があって水性がない命式。
本能的に変化を求め、動乱期のように動きの激しい変化の中で成功する。
この型の人は安住の地がないほうが成功のチャンスをつかめる。
■水行相生停止型
命式内の五行の相生が水性で止まる場合。金性があって木性がない命式。
指導者の補佐官など、裏方として成功する人。参謀など、表に出ないで院政を行うなど。
人を助け育てるのが上手だが、秘密主義の印象を与えがちで、万人に理解されることは難しい。
■五行の相剋停止型
命式内の五行の間に相生関係がなく、すべて相剋の関係になる命式。
激動の中に身をさらすと水を得た魚のように生き生きと活躍する。
人間的な魅力もあり、従来の規範やしきたりにとらわれず、自由闊達な生き方をする。
参考:『算命占法 下巻』上住節子著