浅見帆帆子さんというエッセイストでベストセラー作家の命式を拝見しています。
確か、青学を卒業したあとイギリスへ留学し、インテリアやファブリック関連の勉強をされていて、その頃親御さんの知り合いの出版社から処女作を出し、その後スピリチュアル系の本を多数出しています。
こんなに大きく発展するのは大運天中殺とか宿命中殺とかあるのかな?
と思ったら、そういう要素は命式にはありません。
しかし、変剋律大運が初旬から巡っているので、準大運天中殺が3旬目まで続いています。よって、この準大運天中殺において「就職をしない」という立場が虚になる選択をしたことがその陽転につながっているよう。(5/5追記)
陰占を見れば土性地支一気格で四鎮貴格の人。
四鎮貴格は宿命通りに生きれば財と名誉があふれんばかりに降り注ぐ強運の命式です。
とはいえ、土性は本来ゆっくり発展していくもの。
なので、若年期から大きく発展しているのが少し気になるところなのですが…
しかし三旬の戊戌の土が4つ(戌は宿命にあるので四鎮貴格の4つ全てが揃うわけではないですが)のタイミングでベストセラーを連発しているあたりにその理由があるのかも?
さらに陰占を眺めると、丙2つ。
丙は太陽ですが、太陽が2つというのは現実世界にはない=異常なので、
これも人並み外れた飛躍と発展につながっているように思います。
ちなみにこの人は、両手に花の二度運の人ですが、確かに若い頃見合い結婚→スピード離婚、そして2016年(天中殺を避けて)不倫の末の再婚をされているので、しっかり宿命消化をしています。
日干が干合して割とモテやすいけれど、二重干合なので不倫の末の再婚、というのも宿命通り。
陽占を見れば、横線が鳳閣調舒で火性一色。
そして二旬、三旬で陽占でも調舒鳳閣が巡り、表現が光るので本を書いたりデザイナーの仕事をしたりするのもしっかり大運を消化しています。
また、第一旬で禄存星がめぐっているので、そうした「表現」がベストセラーという「お金」につながったんだな、という印象。
サラリーマンになることなくキャリアをスタートさせたのも、
キャリアのスタートがファブリック関連というのも南の司禄星が光っている感じです。
うーん。
見れば見るほど宿命通りで、
四鎮貴格が宿命通り生きれば財と名誉が降り注ぐというのはこういうことなのか、と、まるでお手本のよう。
そういえば、
この人の命式は宇多田ヒカルさん、小池百合子の命式に似ています。
宇多田ヒカルさんは横線が鳳閣調舒の火性一色の四鎮貴格で日干と年干が干合(二旬の禄存星で大ヒット)、
小池百合子さんは四鎮貴格で月干が二重干合、そして一旬が禄存星です。
こうしてみると、
土性地支一気格は従星が全部土性から出るので、粘り強いパワーはあるものの、どうしてもアクの強さや口の悪さが見え隠れし、敵を作りやすくあるのですが、
日干干合は相手や状況に応じてその場に最適な自分を演じる天性の才能があるので、
結果として今のような、
「空気を読める人が評価される」時代、
「空気を読めないとバッシングされる」時代においては、
四鎮貴格だけなら割と発展に時間がかかるところ、そこに日干干合があるとその発展がスピードアップするのかもしれません。
書きながら気づいたことなので、未確認・未検証ですが、
土性のアクの強さの先にある実力なり力強さなりというものを評価されるのには時間がかかるけれど、
日干が干合すると憑依体質で人に合わせて七変化できるので人に好かれやすくなり(理解されるかは別にして)、
早い段階で発展する、
という仮説をしばらく検証してみようと思います。