金烏玉兎庵

「自分を投影するもの」という命綱

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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このところ、
買い物をする際は、
「自分を投影する何かがあるか?」 が、基準になっています。

本でも、モノでも服でも、あるいは食事でも、
そこに「自分を投影する何かがあるか?」 …を、考えています。

別に、だからといって、すごく高級なものばかりを選んでいるとか、
ものすごく一生懸命、時間をかけて選んでいるとかいうわけではなく、

ただただ「意識的に選択する」、

その際に「間に合わせ」とか「価格の安さ」、
あるいは「ふつうだから」「みんなと同じだから」…みたいな要素を織り込まないように気を付けている、というお話です。

分かりやすく言えば、
「10年先も 同じ選択をしたいか?」
…ということを基準にしています、ということです。

なんとも仰々しい書きぶりで恐縮ですが、
日々、同じことを繰り返す生活をしていると、
たまには、多少仰々しいくらいにきちんと意識するようにしないと、
何も変化のないまま、時間だけがあっという間に過ぎてしまうものでもあり、ご容赦くださいませ。

さて、そんなふうに仰々しく、
自分を投影するもの…として最近選んだのが、奈良・興福寺の「薬師香」というお線香です。

熟成させた白檀に、漢方薬をブレンドしたというそのお線香は、
他のお香とは厚みがまるで違って、
なんていうか、その香りで奈良時代にトリップ出来そうなお線香。

たまたま奈良の物産館(まほろば館)で見かけて、
いくつか並べてあったお線香の中で、明らかにそのお線香だけが「別物」であるように感じ、
何かが「同調するような感覚」を得て選んだのでした。

ちなみに、そのお線香、
会計のときに初めて気づいたのですが、
他の並んでいたお線香の3倍くらいの価格で、
もしかすると、会計前にそれに気づいていたら、買うのを躊躇したかも?…と思うのですが笑

間もなく秋のお彼岸で、 さらに父の命日もあるので、
これは買うべし、ということなのだろうな、と感じ、そのまま購入しました。

…そして、さらに「10年後の自分も同じ選択をするか?」と考えてみて、もう1箱そのお線香を買いました。
1箱は父の仏前に、もう1箱は自宅で父を偲ぶために。

さて、先ほど、お香に何かが「同調するような感覚」を得たことについて書きましたが、

音楽を聞いていると、その音に同調する感じがあるのと同じように、
香りにも、「同調する」という感覚があります。

これについて思うに、
音を聞く、香りを聞く…というその「聞く」というのは、
「目に見えない世界」をとらえ、
自分が「同調する」ことができるものをその「目に見えない世界」に捉えるための言葉であり、
その「聞く」対象というのは、自分が同調できるものなのではないかな。

ちょっと話は変わりますが、
最近の世の中、現代の世の中においては、
宿命に応じた人生を生きる人が激減しているといわれます。

その理由として挙げられるのが、
情報過多の時代において、 自分の人生を見つける感性が損なわれ、
また、欧米的合理主義の先に、算命学のような東洋の知恵を軽視することの結果、
「目に見えないもの」を捉える感性を失ってしまったからだといわれますが、

音を聞く(人工的な音楽ではない音)、香りを聞く…ということをしながら心を澄ませれば、

目に見えない世界をとらえ、
本来の自分の人生に同調することが出来、
自分らしい生き方に立ち戻ることができるのではないか?
… と、 そんなことを考えました。

冒頭において、「自分を投影する何かがあるか?」に拘っている…ということを書きましたが、
これも同じ話で、「自分を投影する何かがあるか?」に拘っていると、
自分の道を見失うことなく生きていくことが出来るように思います。

最近は、
「どう考えても合っていない」 ことにもかかわらず、
ハウツーやらマーケティングやらで、それが「うまくできてしまう」ことの先に、
どんどん突き進んでしまって、後戻りできなくなったみたい…な方もけっこうおられます。

「情報に溺れる時代」といわれますが、
こうしてみると、案外と、文字通り 「溺れる」ことの先に命を落とすこともあるといえ、
(宿命から大きく逸れると淘汰されますからね)
自分をしっかりと知り維持することの大切さを感じます。

つまり、「自分を投影するもの」というのは、命綱のようなもの、といえるのだろうと思います。

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