金烏玉兎庵

信用と存在感とエゴ

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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世の中、いまいち存在感を発揮できない人というのは、
だいたい「エゴの出しどころ」を間違っているケースが多いように思います。

優先順位のつけ方が誤っている、ということかもしれませんが、

ここできちんと役目を果たせば存在感を発揮できるのに…というところで、
「予定があって」とか、
「今手が離せなくて」とか、

それはそれで、事実なんだと思うのですが、
そういう大事なところで「自分」を優先してしまい、
そこまでかすかながら積み上げてきたはずの信用を崩してしまう。

物事には「ここぞ」というタイミングがあって、
その「ここぞ」というタイミングで身を投じることができるかどうかが、
存在感の発揮度合いを決めるのですが、

だいたい、存在感を発揮できない人というのは、
そういうタイミングを悉く外しているように思います。

そういえば、仕事も遊びもできる昔の上司が、
「『仕事で』といって誘いを断るやつは仕事ができない」
…といっていましたが、
これは、その言葉に通じることなのかも?

さて、上記の何が問題なのかといえば、
「信用」が積み上がらないところに問題があります。

「信用」とは何かといえば、
それまで継続してきた行為・行動から、
その先においても同様の行為・行動がなされると期待されて、
通常よりも強いつながりの関係を築くことを指しますが、

「自分が評価されない」とか、
「自分が仲間に入れてもらえない」とかいう人は、

実際には、本人がその「信用」を損なうようなことをしている、
ここできちんと役目を果たせば存在感を発揮できる…みたいなところで、
「自分」を優先しているケース=自分で自分の存在感を損なっているケース
…が多いな、と思うのですがどうでしょう。

ちなみに、「信用」と「存在感」はリンクしています。

これは、司禄星という信用の星が、
引力本能の星であることに気づけばその意味が分かると思いますが、

「身近な世界」、「顔が見える人たちとの関係」=司禄星的な世界
…において存在感を発揮するにはその「信用」が不可欠で、

けれど、「ここぞ」というタイミングで「我を出す」人というのは、
司禄星(=信用の星)を貫索星(=自我の星)が木剋土と打ち砕くかのように、
信用を損ない、存在感(引力)を失ってしまうことになります。

継続することは信用につながり、その信用が引力(存在感)につながる。

これは万事にいえることで、
例えば、何十代も継続する家系はその重みが個人の宿命を超えるということがいわれますが、
これも、家系が引力を持つことに寄ります。

もっとも「我を出す」ことがすべてNGなわけでなく、
相応に豊かな「信用」を築いたのちに、
「信念に基づいて我を出す」なら、
それは存在感をより豊かにすることにもつながります。

木剋土、と木気が土気を剋すことは、土気を耕すことになるからです。

いいかえれば、
星の稼働が深ければ、木剋土もポジティブに作用するけれど、
星の稼働が浅ければ、木剋土がネガティブに作用する、ということです。

これは例えば、
契約ごとのクロージングにおいて、
信用を蓄積している人が、明確な主張をすることは確実なクロージングにつながる一方、
信用のない人が、同じことをしようとしても上滑ってしまってクロージングできない、ということにも通じています。

その「ここぞ」というタイミングを外す人は、
だいたい「できる」といったことが出来ず、
まわりの人が「こう言っている」といっても簡単にはしごを外される、ということもいえます。

見ていると、
この辺は身強・身弱に関係ないな、と思います。

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