思考が制限的になっている気がして、
久しぶりに美術館に行って参りました。
観てきたのは、
『ピカソとその時代』@西洋美術館。
「まだ観たことがないピカソ35点」
というキャッチに釣られて足を運びましたが、
一連の作品の世界にどっぷり入り込んで外界にでてみれば、
なんていうか、
頭がぐるぐる🌀になって、
世界の輪郭が遠のいた感じがあります。
いつも思うのですが、
ピカソとその一連の時代の美術作品というのは、
とても相対性理論的、
リヒターを筆頭にした一連の最近の美術作品というのはとても量子力学的、
…に感じられ、
いずれにしても、現実の輪郭がぐにゃりと歪んで遠のくような感じがするのです。。
今回の展示会は、
ピカソとともに、パウル・クレーの作品が盛りだくさんの展示会でしたが、
唸らされたのは、数は少ないながら、初めて見るセザンヌやジョルジュ・ブラックの作品で、
彼らの作品が展示会全体を牽引しているような印象を受けました。
全体として、
「世界の本当の姿」を捉える視座・視点を突き付けられて、
「目を啓け!」と迫られているような印象の展示会でしたが、
中でもとりわけ、 心に響いたのはジョルジュ・ブラックの作品でした。
この人は、ピカソと共にキュビスムの創始者のひとりといわれますが、
作品を観れば、 ピカソより、よほど本質を鋭く穿ち描く機知に富んでいたことが感じられます。
キュビスムというのは、対象を単純化して捉えますが、
単純化するということは、要所が際立つということでもあり、
その要所のとらえ方のセンスがいい…といえば、その印象が伝わりやすいでしょうか。
(上から…な言い方ですみません汗)
なぜ、そしてどこが 「センスがいい」と感じるのかといえば、
算命学というのも、
現象や事象を単純化して立体的に捉える、その感覚と、
キュビスムの創始者であるブラックが物事を複数の視点から眺めるその感覚が、
似ているように感じられる、
私が価値を置いている世界観と似た物差して世界を捉えているから、
「センスがいい」と感じるのだろうと思います。
それにしても、
算命学という枠組みを得て、 世の中の仕組みの奥深くに進入して久しいですが、
なんていうか、芸術作品の見え方が変わってきたなと思います。
何か一つの分野で行くことのできた深さというのは、
その深さを別の分野にも応用できるんじゃないかな。
…もっといえば、
人生というのは「自分の物差し」を作り上げていく旅のようなものなんじゃないかな?
と、思うのですがどうでしょう。
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