星図において相剋がある場合、いわゆる凶運の局に入ります。
局法については前に書いたのでここでは割愛します。
この星図の相剋において、
縦線(南北)にあるものは精神的な形で現れ、
横線(東西)にあるものは現実的な形で現れます。
また、この相剋で剋される側が感性の星である火性・水星が絡んだものである場合、感情的な問題(衝突、葛藤)となり、
剋される側が現実性の星である木性・金性・土性のいずれか同士の相剋の場合、現実的な問題(喪失)となります。
火性とは鳳閣星と調舒星、表現や伝達の星ですが、これが剋される(水性の星と共にある)と表現したり伝えたりすることに葛藤が生じます。
うまく伝えられなくてイライラしたり怒ったりすることもあります。
水性とは龍高星と玉堂星、習得や知性の星ですが、これが剋される(土性の星と共にある)と、人格を損ないます。土性といえば財の星ですが、金に転んだりします。
金性とは車騎星と牽牛星、実行力と名誉の星ですが、これが剋される(火性の星と共にある)と、実行力や責任感が弱まります。車騎星や牽牛星は女性から見ると夫を示す星ですが、これを剋す型を星図に持つ女性は夫を剋すため自分が家計を担うことになったりします。
土性とは禄存星と司禄星、財と愛情の星ですが、これが剋される(水性の星と共にある)と、財と愛情が荒れます。
お金がたくさん入ってきても、入った分だけ使ってしまう上に、その使い道も必ずしも賢くはありません。
パーっと使うものの家族には理解されなかったり、思いがけない出費にあいやすかったりします。
木性とは貫索星と石門星、守りと信念の星ですが、これが剋される(金性の星と共にある)と、名誉を受けたり何かを実現したりすることで(金性が光ることで)守りたいものを損なったり、信念を失う弱さが現れたりします。
こうして書き連ねると、
「あーしんどい」
という感じですが、
こうした性質は普段から意識してコントロールしようと思えば十分制御できます。
特に社会人になって組織で働いたり、
部活動など規律の中で活動したりしている人は、
こうした凶運の局に入っていても、普段はあまりはっきり出ないもの。
ではどういう時に出るかといえば、
切羽詰まったときとか、
追い詰められているとき、
気持ちや時間、環境などにおいて余裕がないときに、スコーンと出てきます。
いわゆる「地が出る」「本性が出る」「馬脚を現す」ということ。
それが悪いということでもないですが、
円満に生きていくという前提の場合、
こうした事態を避ける方法を知っておくことは有効です。
ではどうすればその事態を避けられるかといえば、
兎にも角にも余裕を持って行動するのが良いです。
自分を客観視し、モノゴトから少しばかり距離を置いて上品に余裕をもっていれば、ある程度コントロールできます。
モノゴトに近づきすぎると危険です。
急いで走ったりしているときもかなり危険な気がします。
本日ちょっとしたアクシデントがあり、
自戒を込めて書いておきます。