十二大従星に天貴星という星があります。
赤ちゃんの星である天印星の次、
思春期の星である天恍星の前、
自我が芽生えたばかりの年頃の星、
幼稚園から小学校低学年くらいまでの子供の心を持ちます。
幼稚園から小学生くらいの子供ってどんな感じかイメージできるでしょうか?
無垢で純粋に可愛らしく、
眼に映るものに対して健やかな好奇心を持ち、
それゆえに濁ったものに反発する生意気さがある一方、
美しいものを愛すること、
自分を美しく飾ることにてらいのないキラキラした年頃です。
例えば、
小公女セーラ、
小公子セドリック、
あの美しく健やかで、
正義感が強く不純な大人に立ち向かう凛々しい子供。
ときに挫折し、悔し涙を浮かべる子供。
それらを含めて一つ一つの振る舞いが大人の微笑みを誘う子供。
天貴星には、そんな「理想的な子供」らしさのある子供の性質があります。
しかし一方で、
ある面では思春期よりも自意識が強く、
他者によって歪められる前の、妥協のない真っ直ぐさがあり、
純粋さのままに突き進んで
合わないものを排除したり他者の言葉を受け入れない性質もまた持ちます。
この年齢は様々なこと、
言葉や感情表現はもちろん、
生きていく上で必要なことを学ぶ時期であるため、
高い学習能力を持つのですが、
純粋な真っ直ぐさゆえに、学んだことを学んだままに受け入れ、硬直的で応用が効きにくく、
柔軟性や発展性に欠けるきらいがあります。
これは言い換えれば、
この時期に学んだことに考え方が固定化される傾向、
「三つ子の魂百まで」の性質といえ、
この時期にきちんとした親の元で健全な教育を受けると、生涯健やかな性質をもつといえます。
天貴星といって思い浮かぶのは神田うのさんと後藤久美子さん。
どちらも「生意気」「真っ直ぐ」「キラキラ」のキーワードがぴたり。
神田うのさんは若年期と壮年期に天貴星があり、
後藤久美子さんは若年期と晩年期に天貴星があります。
(ちなみに神田うのさんの晩年期は芸術家の天胡星、後藤久美子さんの壮年期はモテモテの天恍星です)
どちらも、きちんとした家庭に育ったことがその後の人生において光になっていることが分かります。
彼女たちを見ていて、
天貴星のある人は、
子供の頃(若年期)に描いたビジョンの通りの人生を歩める人であるのかな?
と思いました。