金烏玉兎庵

「実を得る」ことで変わる世界

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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先日、お子様が某有名小学校に合格された方から、
その合格以来、
ママ友に「ちょっと偉そうになったよね」…という陰口をささやかれている、
というご相談を承りました。

え、その学校の合格発表って、一週間くらい前ですよね?
一週間の間に、そんな話が出回って、
さらに「偉そう」になるという陰口って??

…と、驚いたのですが、

思うに、その方は、牽牛星が強くて、
もともと、きちんとした感じがあり(庶民的ではない風で)、
エリート然とした雰囲気があるなかで、
「お子様が某有名小学校に合格された」という現実がマッチした、
それで「攻撃しやすくなった」ということなんだろうな、と思い至りました。

「エリート」って、
単なる「エリート意識」を持っているだけで実を伴わない人、
あるいは「本物のエリート」でも庶民的な人、
…であれば、大して叩かれないのですが、
「エリート意識」をもつ「本物のエリート」というのはだいたいたいてい叩かれます。

これは例えば、

「お金持ち」っぽいけれど、実はお金を持っていない人や、
「お金を持っている」けれどお金持ちっぽくない人は、
風当たりが小さい一方、
「お金をたくさん持っているお金持ち」で「お金持ち然とした雰囲気」の人というのも、叩かれるように思います。

いや、厳密に言えば、

「エリート意識」をもつ「本物のエリート」になったばかりの人や、
「お金をたくさん持っているお金持ち」で「お金持ち然とした雰囲気」を備えるようになったばかりの人が、叩かれるのであって、

「エリート意識」をもつ「本物のエリート」が定着した人や、
「お金をたくさん持っているお金持ち」で「お金持ち然とした雰囲気」が定着した人というのは叩かれないのですが、

何か実を得て、侵しがたい存在感を「得たばかり」の人というのは、
避けがたく「叩かれる」という洗礼を受けるもので、
なんていうか「自然現象」の一貫なんじゃないかな?というお話です。

易経の最初、
水雷屯の卦は、霜の下で植物が芽吹くために一生懸命伸びようとするものの、
なかなか土を押しのけて芽を伸ばすことができず、苦しむ、悩む、葛藤する、という卦ですが、

何事も、明るい未来が約束された何かを「獲得したばかり」の時期というのは、
陰口やら、横やりやら、面倒なことが起こって、苦しみ悩み、葛藤するような出来事が「自然の摂理」として起こるもの。

あるいは、算命学においても、
日干が、同質五行の地支に支えられて強い存在感を得れば、
天将星・天禄星という強い気持ちの星が出ますけれど、

強い気持ちと強い存在感の両方を得れば、
「人並み以上の苦労や困難」という洗礼を受けることなくして活躍することはできないわけで、

その意味でも、やはり、
陰口やら、横やりやら、面倒なことが起こって、苦しみ悩み、葛藤するような出来事は「自然の摂理」として起こるものだといえます。

これはつまり、
そういう苦しみや悩み、葛藤というのは「自然の摂理」として自動的に起こるものなので、

この方の場合はたまたま、
ママ友に「ちょっと偉そうになったよね」…という陰口をささやかれる、というかたちで現象が起こりましたが、
そうでなければ、別のかたちで何かしら問題が起こったはずで、

そう考えれば、
陰口というママ友の存在というのは、
逆に、その方が「揺るぎない価値ある何か」「侵しがたい立派な立ち位置」を得たことの証左であるともいえるわけで、

「位高ければ徳高きを要す」
…の言葉を胸に、そういう陰口などは、静かに、穏やかにやりすごされ、
学びを深め、徳を積まれると良いのではないかな、と思ったのですがどうでしょう。

そうしているうちに、
自分に合った、高め合える人に出会えるはず。

ちなみに、中学受験とか、高校受験とか、そういう「子供の進学」に伴って、
ママ友関係の構図が大きく変わることは割とよくあることで、

ママ友とは「子供」を起点にした友達である以上、「子供の世界」が変わるなら、
ママ友が変わることも自然であり、

個人的には、
もしそれで離れていくなら、それは「子供のママ」としての関係だったのだと見切りをつけて、
本当の「自分の友達」に出会えるのを楽しみにされると良いだろうと思います。

なお、noteのほうでは、陰占と陽占の統合ということについてこのところ書いていますが、
陰占と陽占に矛盾がないと、揺るぎなく、世界に存在感を発揮していくことが可能です。

「気持ち」に「実」が伴う、というのは、その陰占と陽占に矛盾がない状態であるといえ、
せっかくのその勢いを、他人の言葉で制限するのももったいないような気がします。

…といいつつ、その方は、もうその覚悟はされているように見えましたけれど。

⭐︎2022年11月四週目公開分
https://note.com/kinugyokutoan/m/m53e7b78e5d8f

10/20 若年期・壮年期・晩年期の構造、「年齢」ではなく「役割」の違い、「今」が一番大事な理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/nf6c73bf1619d

10/24 「肉体を持たない十二大従星」の難しさと有形の世界へのアプローチ方法
https://note.com/kinugyokutoan/n/nc697b2d087bc

10/19 命式詳解「重大な現象」につながる複数の要素、大運天中殺陽転が終わらない事例
https://note.com/kinugyokutoan/n/ne762c23ed7fe

10/17 東方にある陰占散法・陽占相剋は人生の後半において輝くその理由と仕組み
https://note.com/kinugyokutoan/n/n17bcc91f704b

10/10 禄存星・司禄星を知る、なぜ禄存星・司禄星の大運は人生のハイライト・集大成なのか?
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10/11 宿命の6文字から、人物の「肉体・カタチ・見え方・動き」を捉える・時空間的な関係を捉える
https://note.com/kinugyokutoan/n/naa81e8fc8343

10/1 危険な命式の矛盾と対処、隠れ初旬条件の怖さ、「運命の改良」において最も重要なこと
https://note.com/kinugyokutoan/n/n0381d4010a08

9/29 天将星を持ちながら、天将星を発揮できない宿命的要素 後半
https://note.com/kinugyokutoan/n/n540994d8fe49

9/18 【重要】正夫・正妻の関係と偏夫・偏妻の関係の根本的な違い、正母・偏母にも応用可
https://note.com/kinugyokutoan/n/n71c70a1decca

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