先日、お子様が某有名小学校に合格された方から、
その合格以来、
ママ友に「ちょっと偉そうになったよね」…という陰口をささやかれている、
というご相談を承りました。
え、その学校の合格発表って、一週間くらい前ですよね?
一週間の間に、そんな話が出回って、
さらに「偉そう」になるという陰口って??
…と、驚いたのですが、
思うに、その方は、牽牛星が強くて、
もともと、きちんとした感じがあり(庶民的ではない風で)、
エリート然とした雰囲気があるなかで、
「お子様が某有名小学校に合格された」という現実がマッチした、
それで「攻撃しやすくなった」ということなんだろうな、と思い至りました。
「エリート」って、
単なる「エリート意識」を持っているだけで実を伴わない人、
あるいは「本物のエリート」でも庶民的な人、
…であれば、大して叩かれないのですが、
「エリート意識」をもつ「本物のエリート」というのはだいたいたいてい叩かれます。
これは例えば、
「お金持ち」っぽいけれど、実はお金を持っていない人や、
「お金を持っている」けれどお金持ちっぽくない人は、
風当たりが小さい一方、
「お金をたくさん持っているお金持ち」で「お金持ち然とした雰囲気」の人というのも、叩かれるように思います。
いや、厳密に言えば、
「エリート意識」をもつ「本物のエリート」になったばかりの人や、
「お金をたくさん持っているお金持ち」で「お金持ち然とした雰囲気」を備えるようになったばかりの人が、叩かれるのであって、
「エリート意識」をもつ「本物のエリート」が定着した人や、
「お金をたくさん持っているお金持ち」で「お金持ち然とした雰囲気」が定着した人というのは叩かれないのですが、
何か実を得て、侵しがたい存在感を「得たばかり」の人というのは、
避けがたく「叩かれる」という洗礼を受けるもので、
なんていうか「自然現象」の一貫なんじゃないかな?というお話です。
易経の最初、
水雷屯の卦は、霜の下で植物が芽吹くために一生懸命伸びようとするものの、
なかなか土を押しのけて芽を伸ばすことができず、苦しむ、悩む、葛藤する、という卦ですが、
何事も、明るい未来が約束された何かを「獲得したばかり」の時期というのは、
陰口やら、横やりやら、面倒なことが起こって、苦しみ悩み、葛藤するような出来事が「自然の摂理」として起こるもの。
あるいは、算命学においても、
日干が、同質五行の地支に支えられて強い存在感を得れば、
天将星・天禄星という強い気持ちの星が出ますけれど、
強い気持ちと強い存在感の両方を得れば、
「人並み以上の苦労や困難」という洗礼を受けることなくして活躍することはできないわけで、
その意味でも、やはり、
陰口やら、横やりやら、面倒なことが起こって、苦しみ悩み、葛藤するような出来事は「自然の摂理」として起こるものだといえます。
これはつまり、
そういう苦しみや悩み、葛藤というのは「自然の摂理」として自動的に起こるものなので、
この方の場合はたまたま、
ママ友に「ちょっと偉そうになったよね」…という陰口をささやかれる、というかたちで現象が起こりましたが、
そうでなければ、別のかたちで何かしら問題が起こったはずで、
そう考えれば、
陰口というママ友の存在というのは、
逆に、その方が「揺るぎない価値ある何か」「侵しがたい立派な立ち位置」を得たことの証左であるともいえるわけで、
「位高ければ徳高きを要す」
…の言葉を胸に、そういう陰口などは、静かに、穏やかにやりすごされ、
学びを深め、徳を積まれると良いのではないかな、と思ったのですがどうでしょう。
そうしているうちに、
自分に合った、高め合える人に出会えるはず。
ちなみに、中学受験とか、高校受験とか、そういう「子供の進学」に伴って、
ママ友関係の構図が大きく変わることは割とよくあることで、
ママ友とは「子供」を起点にした友達である以上、「子供の世界」が変わるなら、
ママ友が変わることも自然であり、
個人的には、
もしそれで離れていくなら、それは「子供のママ」としての関係だったのだと見切りをつけて、
本当の「自分の友達」に出会えるのを楽しみにされると良いだろうと思います。
なお、noteのほうでは、陰占と陽占の統合ということについてこのところ書いていますが、
陰占と陽占に矛盾がないと、揺るぎなく、世界に存在感を発揮していくことが可能です。
「気持ち」に「実」が伴う、というのは、その陰占と陽占に矛盾がない状態であるといえ、
せっかくのその勢いを、他人の言葉で制限するのももったいないような気がします。
…といいつつ、その方は、もうその覚悟はされているように見えましたけれど。
⭐︎2022年11月四週目公開分
https://note.com/kinugyokutoan/m/m53e7b78e5d8f
10/20 若年期・壮年期・晩年期の構造、「年齢」ではなく「役割」の違い、「今」が一番大事な理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/nf6c73bf1619d
10/24 「肉体を持たない十二大従星」の難しさと有形の世界へのアプローチ方法
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10/19 命式詳解「重大な現象」につながる複数の要素、大運天中殺陽転が終わらない事例
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10/17 東方にある陰占散法・陽占相剋は人生の後半において輝くその理由と仕組み
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10/10 禄存星・司禄星を知る、なぜ禄存星・司禄星の大運は人生のハイライト・集大成なのか?
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10/11 宿命の6文字から、人物の「肉体・カタチ・見え方・動き」を捉える・時空間的な関係を捉える
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10/1 危険な命式の矛盾と対処、隠れ初旬条件の怖さ、「運命の改良」において最も重要なこと
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9/29 天将星を持ちながら、天将星を発揮できない宿命的要素 後半
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9/18 【重要】正夫・正妻の関係と偏夫・偏妻の関係の根本的な違い、正母・偏母にも応用可
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