「perception」というのをご存じでしょうか。
直訳すれば、「知覚、認知、認識」を意味する英単語ですが、
最近のビジネスシーンでは、
「ブランド」が、自分がどう思われたいか?であるとすれば、
世の中や消費者、他人があなたをどう思うか?というのが「パーセプション」とされ、
つまるところ、
自分で自覚でき、自分がアピールするもの=ブランド
他人から見える姿、自分がアピールした結果として他人が認識するもの=パーセプション
…という意味で使われています。
一時期、「ブランディング」いう言葉が流行り、
マーケティングの世界では、
「自分のブランド」をつくることが推奨され、
そのブランドに対する信頼や共感を構築し、
差別化を図って付加価値とし、モノやサービスを(割高に)販売していく、
…ということがなされていましたが、
こういってはなんですが、
素人の「ブランディング」などは、
見るに堪えないお山の大将や、聞くに堪えない「おまいう」な自己アピールを量産し、
多くは目指した方向とは異なる結果を生み出すことになりました。
さて、思慮の浅いひとたちは、
今なおその手の「ブランディング」でもって底の浅い商売をされているのですが、
一方で、思慮の深い人たちは、
そういうマスターベーション的な「ブランディング」の反省から「客観性」を備えることに目を向け始め、
世の中や消費者がどう思うのか?
他人からはどう見えるのか?
…いうことに、 真剣に向き合い始めた先に今、注目されている、その「客観性」が「パーセプション」である、という言い方もできるのだろうと思います。
さて、これを算命学的に言えば、
ブランド=陽占=自分で意識できる姿・世界
パーセプション=陰占=他人から見える姿世界
…ということになりますが、
陰占と陽占の両方をうまく使うことができているような人たち、
つまり一極二元を体現しているような人たちというのは、
広い社会で活躍し、その活躍の場をどんどん広げていくものですけれど、
この「ブランド」と「パーセプション」が重なるところ、
つまり「自分がアピールしたい自分」 と「他人が認識している自分」の重なっている部分を大きく打ち出してモノやサービスを売る場合、
その場合も、一極二元を体現している場合と同様に、安定的にして盤石の顧客訴求力を持つといわれます。
例えば、
Louis Vuitton は 160年の歴史を持つ高級ブランドの一つですが、
いっぽうで、日本では高級ブランドを買うような収入層以外にもファンが多いので、
「歴史ある高級ブランド」というヴィトン側の自負、アピールしたい「ブランド」と、
「若い人たちがカジュアルに使っている」という日本人に認識されている「パーセプション」
…には、 ギャップがあるわけですが、
Louis Vuitton の日本向けマーケティングというのは、その「ブランド」と「パーセプション」を踏まえて、その重なっている部分にフォーカスしてつくられているのだそうです。
…確かに、日本で見かけるLouis Vuittonの広告はけっこうカジュアル、それでいて日本の世界における売上比率は好調を維持していますが、
これはまさに、
「ブランド」のみならず、「パーセプション」を意識していることの賜物であろうといえます。
さて、この「ブランド」と「パーセプション」の重なる部分、
つまり、自分と他人との間における「共通認識」のことを「オーセンティシティ」というそうですが、
オーセンティシティとは「authenticity」、
直訳すれば、信頼がおけること、確実性、真実性ですが、
マーケティング業界では「本物感」「正当性、正統性」といった意味で使われており、
なるほど、
二元を統合して一極に立つそれが、
陰陽の両面を備えて「真実を体現」することができるように、
モノやサービスの売り手というのも、
自分が見せたい自分=「ブランド」と、
他人が思う自分=「パーセプション」の両方を備えて真実(オーセンティシティ)を獲得し、
いずれもこの世界において大きな存在感を発揮することにつながるのだな、と感じ入った次第。
このお話、
ものすごく、算命学に通じていることに気づかれますでしょうか?
なお、身近な人、顔見知りを相手に商売をするだけであれば、おそらく、
「ブランド」=自分がアピールしたい自分
…だけでやっていくことができます。
けれど、
知らない人、会ったことも見たことも、想像したこともないような人を相手に商売をすること=手広い商売をすること
…を志向する場合は、絶対にこの「パーセプション」をとらえ、「オーセンティシティ」を備えることが不可欠と思います。
これは、算命学において、
身近な人、顔見知りを相手に自分をアピールするだけなら陽占だけをみて生きていけばよいけれど、
知らない人、会ったことも見たことも、想像したこともないような人に自分をアピールする際には、陰占を意識することが不可欠であるのと同じ理由です。
以下、お礼ですが、
noteのほうでせっせと「陰占と陽占の統合」について書いていたら、
事業をされているメンバーの方から、
「パーセプション」と「オーセンティシティ」を算命学で捉えたいというご相談を受けて、このところそれについて勉強しているのですが、
算命学との一致点に驚いています。
それに気づいてお知らせくださり、さらにご相談というかたちでこの世界を私に引き込んでくださったことに感謝です。
⭐︎2022年11月四週目公開分
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10/20 若年期・壮年期・晩年期の構造、「年齢」ではなく「役割」の違い、「今」が一番大事な理由
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10/24 「肉体を持たない十二大従星」の難しさと有形の世界へのアプローチ方法
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10/19 命式詳解「重大な現象」につながる複数の要素、大運天中殺陽転が終わらない事例
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9/18 【重要】正夫・正妻の関係と偏夫・偏妻の関係の根本的な違い、正母・偏母にも応用可
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