40歳前後という分岐点

kinugyokutoan

2年前

先日ご相談に来られた、
某大手保険会社で働いておられる方が、
その会社でのキャリアアップを躊躇する理由として、

（その会社の）40歳以上の人は、
身体を病んでるか、精神を病んでいるかどちらかだから。

…というようなことをおっしゃっていて、
「やはりなぁ」と、思いました。

感覚ですが、金融のような、
「給料は高いけれど中身のない仕事」
…に長く従事していると、
エネルギーの循環を損なって、心身の健康を損なう感じがあります。

ここで、
「いやいや中身、ありますよ」
…と思う金融業界の方も多いと思うのですが、
金融事業の事業構造を念頭に、
ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだら考えが変わるのではないかと思います。

それでも「中身がある」と思う方は、
収入が半分になっても（世間の平均年収よりは高いと思いますが）その仕事をしたいかどうか、自問してみるとその意味がわかるはず。

もっとも、
若いうちは＝30歳までは＝納音までは、
人生においてさまざまなことを経験するべき時期、
新たな経験を求め世界を広げるべき時期なので、

「お金のために自分らしくないことをする」
「ロボットみたいにルールに縛られて働いてみる」
…というのも悪くはないのですけれど、

30歳を過ぎたら＝納音を超えたら、
それまでに経験した様々なモノやコトの中から、
「自分らしいもの」を選りすぐり、
「自分らしくないもの」を切り捨て、
「自分らしさ」を極めていくことに向かわねばなりません。

これはつまり、
着る服を選ぶにも「自分らしさ」が必要、
お金を稼ぐにしても「自分らしさ」が必要、
誰かと付き合う、共に過ごすにも「自分らしさ」が必要であるということで、

流行りだからという理由で服を選び、
給料が高いという理由で仕事を選び、
誰かと一緒でないと不安だからという理由で友達を選ぶ…というような、

緩慢にして受動的な選択で生きていると、
リアルに人生が立ち行かなくなります。

前にも書いたことがありますが、
40歳を過ぎても、
のべつ幕無しに新しい体験を求め続けたり、
お金のために自分らしくない人生を邁進したりしていると、

だいたい40歳くらいで怪我をしたり事故に遭ったりして足止めを喰らい、
さらにそれでも気づかず「自分らしさ」に立ち戻れずにいると、
その先において、家族を含む自分の世界に、さらにひどい深刻な事態が起こることもありますね。

なお、金融を槍玉にあげるような書き方をしましたが、
どういう会社であれ、上位下達的な組織であれば少なからずロボット的な働き方になるもので、

ロボット的な働き方のまま30歳を超えると、
40歳あたりから、
「自分で考える」ことが極端に少なくなり、
その先において「自分の欲求」が見えなくなることもあるので気をつけましょう。

このあたりは、
40歳を超えると身体が急激に柔軟性を失い、硬くなるのに似ています。

さて、こうしたことは、
これまで、私も何度か書いてきましたけれど、

今回ご相談に来られた方のお話を伺いつつ、
何も知らない方でも、
それに気づかれるのだな、ということに考えさせられました。

そういえば、40歳くらいというのは、
ウラナスリターン（天王星回帰）の42歳前後とも重なります。

ウラナスリターンとは、
人生を変革する機運、
人生後半のテーマに向かう機運といわれますが、
洋の東西を問わず、40歳前後は自分の人生このままで良いのか？を見直すタイミングなのかもしれませんね。

私も算命学にがっつり入り込んだのはその頃でした。
ちなみに、これまでも何度か書いていますが、骨折つきで笑

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