金烏玉兎庵

中殺がある人の殻破り、枠超えはライフワーク

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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ここ何回か、宿命中殺のある子供についての内容を久しぶりに書いたら、
Twitter で、
「私のまわりの若い宿命中殺持ちの人たちは、割と謳歌している人ばかりなのです。
私たち世代は半分くらいだなぁと感じます。」

… と、コメントしてくださった方がいて、
私も、まわりの宿命中殺がある人たちの中でも、
仲の良い人たちは、だいたい謳歌しているので、
最近は、あまり宿命中殺の問題点が意識にのぼることがなかったのだな、ということに気づきました。

さて、宿命中殺は「殻を破る」、「枠を超える」ということをすれば、
その中殺世界を謳歌することができるのはそのとおりなのですが、

実は、この「殻を破る」、「枠を超える」ということは定期的なイベントであり、
一度、殻を破ればあとはラクになるとか、一度枠を超えればあとは飛躍するだけ、というわけではありません。

もちろん、最初の殻を破る、最初の枠を超える、ということをするだけで、
相当にラクになり、活力が生まれ、有形・無形の果実を得て成功の道を歩み始めるにはちがいないのですが、

人間というのは慣れるものであり、
また、同じ場所に長くいたり、同じことを長く続けていたりすれば、
一度は破ったはずの殻が再び自分を覆いはじめ、
一度は超えたはずの枠が再び自分を閉じ込めるものでもあり、

つまるところ、中殺のある人たちの、殻破り、 枠超えというのは、
ある種の「ライフワーク」なのだといえます。

このことは、
中殺を持ちながら枠の中で苦しんでいる人からすれば、
気が遠くなるほど遠い世界の出来事のように感じられ、
中殺を持ちながら、枠を超え安心している人からすれば、
不安を掻き立てるような印象を持つかもしれませんが、

中殺を持ち、殻を破り枠を超えたものの、
「こんなもの?」…と、 多少、その世界に倦んできた、退屈しているような人からすれば、
あたかも福音のように感じられるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

中殺のある人たちは、
殻を破り 枠を超えるたびに、少しずつ広い世界に出ていくことになります。

もちろん、その殻を破る 枠を超える、というそのプロセスにおいては、
ストレスもあり、苦しみもあり、言いようのないイライラに苛まされたりするのですが、
殻破り、枠超えのプロセスを何度か経験してきたひとであれば、
それがいわゆる「生みの苦しみ」であることがお分かりになるはず。

例えば、私の殻破り、枠超えのペースを振り返れば、
だいたい3年から5年おきにその殻破り、枠超えをしてきていることが分かります。

どの年齢においても 「5年前と同じ立ち位置」であったことはなく、

つまり、
20歳と25歳のときは、住む場所も立場もまるで変わったし、
25歳と30歳のときは、付き合う人も選ぶ服もまるで変わったし、
30歳と35歳のときは、価値の基盤も、興味の対象もまるで変わったし、
35歳と40歳のときは、目指すものも、環境の選び方もまるで変わったし、
40歳と45歳のときは、生き方も、情報の捉え方もまるで変わった…みたいなことですが、

そんなふうに、常に何かしらを壊したり、超えたりしながら生きてきたことが分かります。

このように書くといかにも美しげなのですが、
折々の、その変化のプロセスにおいては、
「現状へのストレス」 というか拒絶反応に苦しみ、
そのイライラが高じて近しい人には相当の迷惑をかけてきました。

けれど、
そのプロセスを超えて枠を超え、
目指すべきものにロックオンされたことの得も言われぬ安心感、
自分がやるべき確かなことに出会ったときの安定感、
そして、それを実現せずにはおかないという確信は、

おそらく、中殺を持つ人にとっての命綱、あるいは 「蜘蛛の糸」なのではないかと考えます。

なお、以上の、
中殺がある場合、殻を破り、枠を超え、「変化」 を作りながら生きることでこそ安定する、
…ということと、

枠のない世界で漂う中殺をもつ人間は、
その壮大な宇宙をさまようなかで何によって安定を得るのかといえば、
ただ一つ、「目指すもの」にロックオンされることによってのみ、その安定を得られるのだ、
…ということの大前提には、

きちんと「殻を破り、枠を超える」ということがあることを忘れずに。

つまり、殻を破ることなく、枠を超えることなく、
親の庇護下や、互助会のような世界で、安全弁をつけながら、変化を作ったところで大した意味はありません。

但し、殻を破り枠を越えるにはエネルギーを使うので、エネルギーの使い方には留意する必要があります。

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2020年上半期のマガジン:https://note.com/kinugyokutoan/m/m3cfc18c6fb4a
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ときどき、 雑感をつぶやいています。

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