金烏玉兎庵

算命学の理解は段階的、理解の土台の上にこそ成る理解がある

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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昨日は、note の上級編と再配信の両方で、
まとめて「質問に回答する」ということをしました。

速やかに答える必要のある質問については、気づけばすぐに回答するのですが、

理解の浅さに起因するような質問、
内容をよく読まず、思い込みをぶつけるような質問については、
余力のあるときにまとめて回答するようにしています。

さて、理解の浅さに起因する質問は、
なぜ、理解が深まらないのか?
なぜ、その質問が出てくるのか?
…ということの参考になり、「分かりやすく説明する」ことのための努力に資するものなので、悪いものではありませんが、

算命学というのが「理解の土台の上の理解」の学問であり、
土台なしには深い理解は不可能である、という意味でいえば、note の再配信の購読もご検討いただくと良いのでは、と思います。
今であれば、3月1日の開始以降、最初からご覧いただくことができます。

次に、 内容をよく読まず、思い込みをぶつけるような質問というのは、
頭の良い方に多く、だいたい以下の2パターンと思います。

①パッと読んで分かった気になって、的外れな質問をする。
② あるいは、自分の理解を過信して、 それと異なることが書いてある場合に「間違っている」と勝手に断じて質問する。

① は、東方に半会があるような方に多く、いわゆる「大雑把」となることの先にケアレスミスをすることになります。
東方散法でそういう質問をする方は、苦労していない (散法が練られていない)ということと思います。

② のほうは、自分の理解が絶対だと信じていて、 物事を多角的に捉えることができないことによります。

算命学で出てくる言葉・用語というのは多義的で、
理解の段階に応じてその意味が変化する、ということがよくありますが、その理解がない、ということでもあろうと思います。

例えば、ネットで転がっているような情報というのは、
基本的に、一次情報・一義的な意味ですが、

学びを進めるにつれて、その一次情報・一義的な意味の先に二次情報・二義的な意味があることに気づき、
さらに学びを進めると、 多次元的な理解・多義的な意味を獲得することになります。

これは例えば、
「比和」というのは 「同じである」というのが比和の一次情報、 一義的な意味、
「同じ」ということは仲良くすることのようだけれど、
その先の二次情報、二義的な意味としては、
「同じである」ということは競い合う、 力む、という理解があります。

そして、さらに学びを進めれば、
力み競い合うからこそ、力強い性質の発揮が実現すること、
「比和」というのは「同じ」という意味があり、その先に「競い合う・力む」意味があり、
最終的には「存在感の発揮」というポジティブな意味にも連なることが分かって、

それが分かると、「比和」というのを状況に応じて多次元的に、 多義的に理解することができるようになる、

そんなふうに「比和」というシンプルな位相法一つとっても、その理解には段階があり、
算命学というのは、そんなふうに、「理解を積み上げる」ことの先においてはじめて理解が成る、 立体的な学問である、ということです。

なお、先日から再配信を開始するにあたり、
再配信の料金を、5,000円、
もともとの上級編の料金を、7,500円に設定しましたが、

これは、上級編の内容が、開始から3年を経て現在は多次元的な理解・多義的な意味をベースとした内容まで進んでいるので、
今から上級編に加入されると、多少 難解に感じられることになるだろうということで、
再配信のほうへ誘導する意味も込めて、上記のとおり価格を設定した次第です。

ちなみに、
ネットに転がっている程度の情報=一次情報・一義的な意味
…は、ある程度知っていることを前提に、
二次情報、二義的な意味の説明を中心に開始しており、

約3年を経て現在は、その二次情報、 二義的な意味の理解をベースとした内容となっているので、
今から加入をご検討の方は、再配信のほうをご検討くださいませ。

上級編と同様、月に一度のzoom MTG、 質問への回答には対応しております。

なお、先般、原典算命学体系が再販されたそうですが(あっという間に完売したそうです)、
そのせいか「原典にはこう書いてありますが?」というような質問も増えました。

…が、これも、一次情報+αくらいの知識で質問される方が多いのが気になるところ。

高価な原典も、字面だけを読めばタダの本であり、
理解の積み上げの先に読んでこそ、価値がある、
理解の積み上げがあってこそ、圧倒的な理解に浴することができるものであり、

その理解に到達してこそ、「原典」が「原典」であることの意味が分かるのだろうと思います。

そういえば、以前、朱学院で十数年学んでいるという方が、原典をご覧になって「占技などは何も書いていないタダの本ですよね」とおっしゃっていましたが、

これはつまり、朱学院の知識でもって原典を読んでも、タダの本にしか見えない、ということで、

そうしたことをみても「理解の積み上げ」の大切さが伝わるだろうと思います。

いわゆる 「奥義」とか「秘伝」とかいうものは、それだけを見ても、大した内容ではない、という感想を持たれる方が多いですが、
それは、そもそもの「奥義」や「秘伝」というのが、適切な理解の積み上げの先に実現する理解であるためで、

その理解の重みにこそ意味がある、
算命学というのは、そういう種類の学問であり、
その意味でいえば、浅い知識や思い込みでモノを言う前に、まずは謙虚に推参するという姿勢が不可欠であろうと思います。

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