「自分の正直な気持ち」を生きる、というのは、
私たちが思っている以上に重要です。
これは、算命学的には明らかで、
只今、note のほうでは、いわゆる「開運」のキーというのは自分の正直な気持ちにこそある、
…ということの構造をこんこんと説明しているのですが、
それについて掘り下げつつ思うのは、
世の中というのは本当に、
「自分の正直な気持ち」や「本来の自分らしさ」を生きていない人がたくさんいるな、
…ということです。
ちなみに、
「自分の正直な気持ち」や「本来の自分らしさ」を生きていない人の比率は、
いわゆる派手な職業、人気のある職業、高い収入が得られる職業ほど、多い傾向にあるのですが、
それはなぜかといえば､
昨今とくに顕著となった「価値観の均質化」の結果、
世間一般で良いとされることのほうを、
「自分の正直な気持ち」や「本来の自分らしさ」よりも優先する人が増えたため、
さらにいえば、
「価値観の均質化」とともに均質な情報の氾濫により、
世間一般で良いとされることをもって
それが「自分の正直な気持ち」や「本来の自分らしさ」であると信じている人が増えたため、
…であろうと思います。
なお、より深刻なのは、
世間一般で良いとされることをもって
それが「自分の正直な気持ち」や「本来の自分らしさ」であると信じている人が増えたことのほうです。
というのも､これは、
中学受験などにおいて子供が「私立中学に行きたい」と強く主張するのは、親の価値観が刷り込まれることの結果であるのと同様に、
世の多くの人たちが、
世間一般で良いとされるものに関する情報に晒され続けることにより、
その「世間一般で良いとされるもの」こそが、 「自分の正直な気持ち」や「本来の自分らしさ」であると信じる人が増えていることを意味しており、
つまるところ、
自分では「自分の正直な気持ち」や「本来の自分らしさ」を見つけることが出来なくなっているということだからです。
人間が自分らしく存在感を発揮するためのキーは、
「自分の正直な気持ち」や「本来の自分らしさ」にあるのですが、
それを見失って、
「世間一般で良いとされるもの」や「他人が体現している人生」に向かって歩き始めてしまうと、
それは文字通り「破綻に向かう行進」となります。
そういえば、
Netflixで海外ドラマ『ブラック･リスト』のシーズン9がリリースされましたが、
そこにも「他人の人生」を目指すことが死をもたらすことが描かれていましたし、
前にも書きましたが、海外ドラマ『リベンジ』で不慮を死を遂げた3人（アマンダ、デクラン、 ダニエル) も、「他人の人生｣ に魅入られた先に命を落としていましたね。
それに気づかれた人はどれくらいおられるでしょうか。
「自分の人生」を見失った人の行方というのは、
そういう事例をいくつも見知っている人からみれば明らかで、
これらのドラマの脚本家は、当然にそれを知ったうえで描いているのだろうと思いますが、
そこにあるホラー感（先日、変な生き方をしている人のホラーな感じについて書きましたが、それ
と同じようなホラー感）にもおそらく気づいていて、それを描きたかったのかな？
…と感じたのですがどうでしょう。
ちなみに、
大きな世界で活躍することは、宿命の消化なくしてありえず、
宿命の消化の度合いは生きる次元の高さに比例し、
次元が高くなると、
「自分の人生を生きている人」と「他人の人生を生きている人」の違いがくっきりはっきり分かるようになります。
そして、自分の人生を生きている度合いの高い人ほど、その違いが鮮烈に感じられるので、
「自分の人生を生きている人」たちはそういう人ばかりの世界を作っていき、
「他人の人生を生きている人」たちはそういう人ばかりの世界を作っていくことになります。
このことは、あちこちで見ることのできる現象ですが、
近所にも「他人の人生を生きている人」の集団がいくつもあり、
そこに引っかかっていく人というのはもれなく「他人の人生」に魅せられて自分の人生を生きていない人たちばかりで、もはや清々しいほどです。
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