まともな人に相手にされないからといって、
まともな人に相手にされない人同士でつるむ人がおられます。
一方で、まともな人に相手にされないなら、
まともな人に相手にされるべく研鑽を積むという人もおられます。
まともな人に相手にされない人というのは、
たくさん人がいるところにいけば、
「まともな人」がいるかも?…と思って集まったりつるんでいたりするのですが、
水と油を同じ器に入れて、
一瞬、混じり合ったかに見えてすぐに分離していくのと同様に、
水準の異なる人たちというのは、
一瞬、混じり合ったかに見えてすぐに噛み合わないことに気づき、だんだんとそれぞれの水準の世界に戻っていくことになります。
ここでいう「水準」というのは、
偏差値とか収入とか資産とかではもちろんなく、
人生にどれだけ真剣に取り組んでいるか?
人生にどこまで根ざして生きているか?
…というその水準です。
ちょっと思い浮かべればわかるのですが、
浮ついた人というのは浮ついた人とばかりつるむものですし、
安定感 信頼感のある人というのは、だいたいそういう人とつるむもの。
なお、差異がある人同士がコネクトするケースというのは、
いわゆる企業アライアンスなどでもそうですが、
「誰かを利用したい」という場合である傾向にあります。
これも、短期的には差異のある人たちが絡み合うことはあるのですが、
長期的には、差異のある人との関係というのは「メリット」 なしには維持できにくいもの。
もっとも、宿命的な要素において「差異のある人と関わる要素」をもつ人とか、
「差異のある人と関わる時期」にある人の場合はこの限りではありません。
あるいは、宿命的な要素において「変な人と関わる要素 」 を持つ人とか、
「変な人と関わる時期」にある人というのもこの限りではありません。
そういう要素を持つ人、そういう時期の人というのは、
差異のある人との関わることに役目がある、
変な人と関わることに才能があるので、
それを活かす方法を考えることが大事です。
けれど、
そういうケースでも、
「低い水準で人生を生きている人」ばかりに囲まれている、
「低い水準で人生を生きている人」にしか相手にされていないとすれば、それは大いに問題で、
いや、別に本人が良いならそれでよいのですが、
そういう世界に生きていると、どんどん自分の水準が低くなっていきます。
近しくかかわる人が「自分」つくる。
さて、こうしたことを書くと、選民思想的であるといわれることがあるのですが、
算命学はもとより帝王学であり、選民思想的な部分がありますし、
多民族国家においては、選民主義的でなければアイデンティティを維持できません。
そう考えれば、
1億総中流社会が瓦解し、共通の価値基準が崩壊した現代日本において、
きちんと自分の人生の水準を上げていくこと、
つまり、
自分の人生に真剣に取り組み、しっかりと自分の人生に根ざして生きていくことはとても大事で、
それが、
自分らしく生きることができる世界をつくる=自分をつくる…ことにつながっていきます。
鉄緑会という東大受験専門の塾がありますが、
その塾では「東大に行くならこれだけ出来て当たり前だよね」 という前提で運営されていて、
その「当たり前」についてくることが出来る人とそうではない人の扱いがくっきりと分かれていて清々しいほどです。
世間一般であれば、
(いわゆる大衆迎合的平等思想=役所的平等思想では)
問題となることもありそうですが、
頂点を目指す、という場合には、そういう厳しさも必要であるわけで、
高い水準で生きるか、低い水準で生きるか、という違いというのも、
そういう厳しさの有無の違いであるといえます。
なお、高い水準で人生に根ざして生きていたはずの人が、低い水準の世界に迷い込んでしまうことがありますが、
それがどういうタイミングに起こるのかといえば、
地位が大きく上がったタイミング、
年収や財産が大きく増えたタイミング、
あるいは、
地位が大きく下がったタイミング、
年収や財産が大きく減ったタイミング、
…つまり、立場や基盤が、大きく変わったタイミングにおいて、 人間というのは揺らぎやすく、
高い水準の世界で生きていたはずの人であっても、はるかに低い水準に迷い込んでいく…ということが起こります。
地位や資産高が上がっても下がっても「低い水準」に迷い込むのはなぜかといえば、
「高い水準」というのは安定継続の先に初めて実現できる世界であり、
地位が上がろうと下がろうと、不安定である以上、それは「低い水準」にしか向かうことがないからです。
このことは、
いわゆる新参者の扱いをみれば分かるところで、
だいたい高い水準にある人たちというのは、
知り合って日が浅い人を信用することはありませんし、
開店して間がないお店を使うこともありませんね。
いやいや、度量のある人は初対面の人間にもチャンスをくれますよ?
…という方もおられますが、
それは「チャンスを与える」ことでテストしているだけで、信用しているわけではありません。
これはつまり、
世の中の新参者ばかりを追いかけて仲間にいれてもらう人というのは、
だいたいにおいて信用も実績もない人物であるということで、
多くは、
本人が何一つ実現できていないことを挽回するチャンスを狙っているような人が新参者に寄っていくことになります。
さて、ここで気づかれた方がいるかわかりませんが、
本人が何一つ実現できていないことを挽回するチャンスを狙っているような人というのは、
自ら新天地を求めて新参者になる人物でもあり、
つまり、
新参者も、新参者に寄って行く人も、
どちらも「本人が何一つ実現できていないことを挽回するチャンスを狙っているような人」であるということで、
これはいわゆる「いい人を探して合コンに行く」ことが無益に終わるのと同じ仕組みのお話です。
冒頭に「まともな人に相手にされない人」 について書きましたが、
そういう人たちというのも、だいたい新参者ばかりを追いかけて10年経っても何一つ成さないばかりか退化することさえあるものですが、
新参者のなかでもきちんとした人は、
きちんと信用と実績を積んでまともな人の世界に入っていきます。
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