先日来、「目立ちたがり」であることの弊害について書いていますが、
これは、「目立ちたがる」ことがどういう結果をもたらすか?
…ということを見ることが出来る人、
つまり「時間の幅」をもって観察することができる人であれば、理解できるのですけれど、
近視眼的にしか物事を見ない人はなかなか気づかないものです。
近視眼的にしか物事を見ない人とはどういう人かといえば、
具体的に言えば「いつも誰かと一緒にいる人」というのは近視眼的にしか物事を見ることができません。
「いつも誰かといる人」というのは、
「いつも人に囲まれている人」ということではなく、
いつも誰かといないと不安なので、
まわりに合わせること、
まわりにウケること、
まわりにどう見えるかを気にすること、
…に、汲々としている人のことで、
そんなふうに「まわり」を基準にしている人は、
コントロールを相手に(まわりに)明け渡しているので、
常にいつも「まわり」へのレスポンス的な反応しか出来ず、
結果として、視野狭窄となり、
ちょっとモノを考える人から見ると、
熱した鉄板の上を踊っているように見える…みたいなことになります。
熱した鉄板の上だけに、尋常ではない騒々しさで「踊っている」ので、
その場にいる人からはたいへんに注目され、ウケるのですが、
中身も計画性もないので、鉄板の上で焼き焦げるまで踊り尽くす…みたいなことにもなります。
さて、「目立ちたがり」といいつつ、
「中身がなくても目立つこと」に役割がある人というのもいて、
例えば、申酉天中殺などは、「目立つ」ことの先に社会・世間に出て行くことに役目がありますし、
あるいは、午未天中殺の人たちというのも、
ある意味では「自分の代で有終の美を飾る」という役目を持つので、「目立つ」ことが必要なケースもあります。
申酉天中殺の「目立つ」と午未天中殺の「目立つ」の違いは何かといえば、
申酉天中殺は、とにかく社会・世間という外向きの世界に出て行く、
その手段として「目立つ」ことが必要な人たちなので、
「目立ちたがり」であることを恐れるべきではない人たちです。
一方で、午未天中殺はといえば、
区切りをつける、後の世代への礎としての「結果を出す」、
つまり、「そこまでのまとめ」をすることに役目があるので、
基本的には、「目立つ」よりは「実務的に取りまとめる」、それが結果として評価されることを目指すべきといえます。
とはいえ、午未天中殺の人でも、
申酉天中殺的な目立ち方を目指す人、そういう目立ち方で人生を終える人というのもおられます。
それはどういうケースかとえば、
「実務的に取りまとめる」だけのモノを備えていない場合、
つまり、きちんと継承して受け取って後の世代に残せるだけのものがない場合には、
中身がないだけに、ただ目立って「有終の美」とするようなケースもありますし、
ひどいケースでは、事件を起こす、犯罪を起こす…というような目立つ何かをしでかして「有終の美」とするケースもあります。
いわゆる閉畢命式=末代の役目をもつ命式
…の場合には、きちんと「取りまとめる」という役目があるわけですが、
その「取りまとめる」ものがないので、自らの存在をもって「終幕」を飾るということです。
その意味で、申酉天中殺の方が「目立つ」のは、それほど違和感はないのですが、
午未天中殺の方が、中身もないのに「目立つ」ことを目指していると、壮大な違和感があります。
先ほど、「鉄板の上で焼き焦げるまで踊り尽くす」ということを書きましたが、
午未天中殺の方が、中身なく「目立つ」ことだけに向かっているのは、そんなふうに見えるもので、
ちょっと、というかかなり心配になります。
立体五行の構造を見れば分かりますが、
午未天中殺は、きちんと継承すること、学ぶことが大切で、
「中身なく目立つ」などは、大いに宿命を逸れることになるので注意しましょう。
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