猿之助さんの事件以降、昨日に至るまで、
noteのほうで、猿之助さんの事件の背景について書いていました。
人物をきちんと捉えようと思うなら、
三代前から命式を見ていく必要があるといわれますが、
今回は、歌舞伎家系だけに、三代前から当代（猿之助さん）、そして次代（團子さん）までみると、
気付くべきではなさそうなことまで気づいたりして、ひどく消耗しました。
算命学を学び命式を読むことを、
税法を学んで決算書を読むことと同じように捉えている方がおられますが、
きちんと命式を読むというのは、
その人物の「気をとらえてその人生を読む」ということであり、
「気を捉える」というのは、その人物の人生の「わだち」を辿ることに似ていて、
あたかもその人物の人生を追体験するようなものなので、
身弱の方や虚の要素が強い人、あるいは集中しやすいような人は、
気をつけないと、その人物の人生に取り込まれる、
「わだち」に足を取られて入り込んでしまう、ということがあります。
命式を一度にたくさんみると、体調を崩す方が少なからずおられますが、
「三代前から見ていく」という場合には、最低でも３人以上の命式を見るわけで、
うっかり取り込まれてしまうことのないよう、十分気をつけましょう。
話は変わりますが、
オリラジの中田敦彦さんが、えらい叩かれていますね。
命式をご覧になった方はお気づきと思いますが、
中田さんは、今年ちょうど「天中殺＋中央天剋地冲」の星回り。
天中殺中は、あまり目立ったことをしないほうが良いのに、
うっかりあのような目立った発言をしてしまったのは、
…そして、その発言がこれだけ大きく取り上げられてしまったのは、
天中殺中の東方支合によるもので、
その先に、中央天剋地冲がめぐっていたので、こうした事態に陥ったのであろうと考えます。
東方の半会や、東方の支合というのは、
天中殺ではないタイミングであれば、
躍進や、順当な前進のタイミングであり、活躍の機運なのですが、
天中殺中の半会や支合というのは、
行きすぎ、やり過ぎの行動につながりやすく、
そこに天剋地冲がめぐるので、それまでの地位・立場が瓦解する、ということになります。
さて、こうしてみると、たいへんだな、と思う方も多いのかもしれませんが、
中央天剋地冲というのは、
自分が親に頼っていれば、その拠り所である親を失うこともあるタイミングでもあり、
その意味でいえば、中田さんの場合は、自立・独立していたからこそ、
自分が拠り所としていた仕事の関係者、仕事上の地位・立場の瓦解というかたちで消化されたわけで、
個人的には、むしろ良かったのでは、と思いました。
猿之助さんの事件について長々と考察を重ねてきたあとだけに、そう思うのかもしれませんが、
何事も、見る角度によるもので、
「良い面」にフォーカスすれば、何があっても「塞翁が馬」と捉えることができます。
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