金烏玉兎庵

中殺がある人の学びと先生の関係

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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今回、伊勢に伺うのに際し、
アテンドくださったのが、 算命学を教えておられる先生と、その生徒さんであったのですが、

道中、
その先生が「今後は他の先生に教わりなさい」なんなら 「一人で勉強しなさい」といったことをおっしゃっておられました。

最初は、「たいへんなところに遭遇してしまった!」とびびっていたのですが、

聞くともなく聞いていると、
中殺を持つ生徒さんの質問というのは、文字通り「枠のない」ものであるので、
相当に負担が大きいということなのだな、ということが分かってきました。

つい先日も、生徒さんを破門にされた先生のことについて書いたばかりですが、
今回の件を踏まえてちょっと書いておくと、

宿命中殺を持つ人というのは、基本的に独学をすべき人たちであるように思い至りました。

別にお教室で受講しても、通信講座で勉強しても良いのですが、
こと「質問」については「先生」に頼ることなく自分の中で答えを見つけるべきであり、
中殺を持つような人が「先生に質問する」ということをしようとすると、

本人が、 学びが深まる方向にいくとは限らず、
いろんなものが萎れていく先に、ひどくなると腐
ってしまうようなことにもなることもあるように思います。

これはなぜかといえば、
「先生」というのは「北方=目上=年干」であることもあれば、
「質問の答えをくれる存在=自分の安定を与えてくれる存在=月支」であることもあるのですが、

生年天中殺を持つ人が、「先生」に頼ることは、 自ら進んで 「年干支の枠の中」に推参するよう
なもの、
生月天中殺を持つ人が、「先生」に頼ることは、 自ら進んで 「月干支の枠の中」に推参するようなものであるからです。

中殺をもつひとたちの「質問」というのは、
ときに「少し考えたら分かる」ことであるもので、
なぜ彼らがそういう質問をするのかといえば、

生月天中殺のある人であれば、
分かっているけれど不安なので「その答えを得て安心したい」という「安心=月干支の安定」のためにその質問をする、

生年天中殺のある人であれば、
分かっているけれど不安なので「その答えを与えてくれる存在に頼りたい」という「安心=年干支の安定」のためにその質問をしていることが少なからずあり、

その意味するところは、
本来の生月天中殺を持つ人の
「月干支が不安定であることにこそ本領を発揮できる」 在り方を消化できていないために、
「月干支にしがみつく」

本来の生年天中殺を持つ人の
「年干支が不安定であることにこそ本領を発揮できる」在り方を消化できていないために、
「年干支にしがみつく」

=誰かに答えをもらう、答えを追認してもらうことで安心を得ようとする
…という、本来、生月天中殺のあるべき生き方とは真逆に向かっているということであり、

その結果、
その生月天中殺の人の足場がどんどん崩れていく、
その生年天中殺の人の精神的支柱がどんどん崩れていく、

中殺をうまく消化せず 「枠の中に自ら突っ込んでいく」ことに向かっていく、ということになり、

自分の学びが深まらないのはもちろんですが、
その 「先生」の側も負担が大きくなり、ときに破門というようなことにもなるのだろうと思います。

これは私の感覚ですが、
(私自身にそういう傾向があるのですが)、
生月天中殺の人というのは、
一つの疑問に対して獲得できる答えの範囲が広いので、
何かわからないことがあれば、
1日か、1週間か、なんなら1年くらい寝かせて考えて、
「自分で答えを見つける」ということをしないと、いつまで経っても 「理解」 は出来ないように思います。

その意味で、お教室なり、「先生」なりというのは、
一つのガイドラインとして使うべきであり、

自分の疑問をすべて「お教室」なり「先生」なりにすべて面倒を見てもらおうとすると、
自分としては「学んでいる」つもりでも、
その実、「自分をどんどん損なっていく」ことにもなりますね。

これはつまり、

中殺というのは 「先生」という枠の中にも納まるべきではないわけで、
その意味で、中殺がある人は学び方にも注意が必要であるように思いますがいかがでしょうか。

あ、私は対冲、中殺があるので、中殺のある方の質問にも対応しますし、「対立軸」があることで気づくこともあるので、ご相談、note内、zoomMTGでの「縦線的な質問」は受け付けています。

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