結婚や出産によって人生は変わるといわれますが、
算命学的には、結婚したり出産したりすることで、文字通り人生、宿命が変わります。
自分の宿命は、
単身であれば生まれたときの命式通りですが、
結婚すると、例えば配偶者の星図にある自分の場所の宿命が加わりますし、
出産すると、子の星図にある自分の場所の宿命が加わったりします。
車騎星なんて自分の星図にはどこにもないのに、配偶者の星図の西(配偶者など)に車騎星があれば、配偶者から見た自分は車騎星の風情を帯びますし、
自分の星図の南(子供など)は調和的な関係なのに、子供の星図において北に七殺の星などがあると、どうしたって調和的にはなりません。
相手の陰占において自分の場所が中殺されていれば波乱含みですし、
場合によっては寿命に響くことすらあります。
そう考えると、
結婚や出産というのは、
一般的に自覚している以上の一大事です。
配偶者を得て光る命式というのもあります。
(厳密には、配偶者でなくても補佐役であれば良いので、独身がNGでもないです)
日干が支に生じられているような人は、
配偶者を得て自分が活き活きと生きていけるようになりますし、
星図の星の流れの起点が西や南の星であれば、配偶者や子供を得て宿命が稼働し始めます。
(他の要素にも寄りますが)
……….
※丙寅は木生火で、日干を日支が生じています。
また、以下のような星図の場合、
土→金→水と流れますが、
主星である玉堂星は水性で、西の牽牛星、南の車騎星(共に金性)から生じなれるのでこれらの位置の存在である配偶者や子供を得ることで宿命が稼働し始めます。
★★ 司禄 ☆☆
牽牛 玉堂 禄存
☆☆ 車騎 ☆☆
……….
このように書くと、
体裁や経済的な事情によって無理矢理に結婚することや、
人工授精などによる出産ということをしようとする人もいるのですが、
こうしたことは、自然を歪めることにもなり、あまり望ましくないとされます。
例えば、「素晴らしく運が良いとされる命式」になる日を選んで計画出産をしたりすると、
その子供は生命力が弱くなったりするそう。
余談ですが、年干支が親、月干支が家系、日干支が自分を示すその理由は、
出生年は親が選ぶことができ、
出生月は家系の都合(家系の職業上の閑散期など)に寄るもので、
出世日だけは生まれてくる子本人が選ぶことができるから、
といわれています。
色々と書きましたが、
つまるところ、結婚も出産も人生を変えるものなので、
とても神聖な、尊いものとして、
心を正して臨むべし、というお話です。
それが恋愛結婚だろうとお見合い結婚だろうと政略結婚だろうと、
心を正していれば、縁のある配偶者や子に恵まれるともいえます。
なお、縁のある配偶者や子というのは共通干支があるものですが、
これは「共通の目的を持つ」ことができることにつながります。
そしてそれは、
配偶者や子と共通の目的を持ち、それを成し遂げていくことが、家系の発展に寄与するということにもつながります。
言い換えれば、
共通干支を持つ配偶者や子供とは、
螺旋的な成長を実現できるということ。
もっとも、
共通干支がなくても、
別の視点で見れば別の縁があったりもするものなので、それだけを指標に判断できるものでもありません。
いずれにしても、
結婚や出産は人生を大きく開くこともあればその逆もあるものなので、
親や世間のいうことに左右されるべきではなかろうと思います。