「あなたのことが好きだから、傷ついて、それをしてしまった」
「君のことが好きだから、傷ついて、それをしてしまった」
…みたいなことを言う人がたまにいます。
そして、たまに、
そういう言葉に甚(いた)く感激して、その相手を抱きしめてしまったりするような、
煽情的なドラマがありますけれど、
…まぁ、なんていうかクソですよね(すみません)。
いや、世の中には、こういう展開を人間関係の一部として許容する人がいるのは知っているのですが、
こういうトラブルメイカーというか、
エナジーバンパイアというか、
…みたいな、
たいへんに不安定な人を傍に置く人というのは、
だいたいにおいて本人の人生の展望が定まっていない人であって、
当人も同じように不安定な人であるな、と思うのですがどうでしょう。
自分の人生の展望が定まっている人というのは揺らぎがありません。
展望が明確なので、それに必要なプロセスも明確で、そのプロセスを共に歩むべき存在も明確であり、
その結果として、無駄な人と付き合わないし、邪魔になるような人とも関わりません。
「無駄な人」とか「邪魔になる人」という書き方をすると、
ひどく不遜な印象、あるいは冷徹冷酷な印象を与えると思うのですが、
「本気の何か」に取り組んだことがある方であれば、
そのプロセスにおいて避けがたく「無駄な人」や 「邪魔になる人」が登場すること、
そして、その「無駄な人」や「邪魔になる人」を選り分けることこそが、
一番最初にするべき、最も重要な仕事であることをご存じと思いますがどうでしょう。
そして、
「あなたのことが好きだから、傷ついて、それをしてしまった」
「君のことが好きだから、傷ついて、それをしてしまった」
…みたいなことを言うタイプの人というのは、
「いの一番」に排除すべき人たちです。
算命学には、理的結婚と情的結婚という考え方があります。
理的結婚とは、人生の目的・展望があり、それを実現するためのパートナーとする結婚、
情的結婚とは、人生の目的 展望を見定める前に、あるいは人生の目的 展望を棚に上げて、
感情の高まりや愛情の積み重なりによって結ばれたパートナーとする結婚を指します。
よく誤解されるのですが、
理的結婚は人生の目的 展望があり、それを実現するためのパートナーための結婚ですが、
そこに恋愛感情や愛情がないわけではなく、
例えば、人生の目的 展望があり、それを実現するためのパートナーと激しい恋愛結婚をしたとすれば、それもまた理的結婚となります。
つまり、別の言い方でいえば、
情的結婚は、今世で何かを成し遂げない結婚、
理的結婚は、今世で何かを成し遂げる結婚ということです。
歴史上、有意のことを成し遂げた人物というのは、たいてい理的結婚をしておられます。
あるいは、それに準ずる理的パートナー、理的補佐役、理的同志…など、理的な人たちの存在がいるか。
さて、そういう理的パートナー、理的補佐役、理的同志…など、 理的な人たちの存在があれば、
必ずしも結婚が理的結婚である必要はないかもしれないのですが、
それでも、有意の何かを実現しようと思うなら、
間違いなく、
先に挙げた、
「あなたのことが好きだから、傷ついて、それをしてしまった」
「君のことが好きだから、傷ついて、それをしてしまった」
…みたいなことを言う人は遠ざけるべきであり、
心に決めた目指す何かがある場合、
そういう情的な存在に関わってしまうと、
無駄に時間やエネルギー、リソースを消耗することになりますので気を付けましょう。
このことは、
この人生で何かを成し遂げると決めている場合には、極めて重要なことです。
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