先日、「禄存星が最もモテる星です!」
…と、書いておられる先生がいて、この先生のお教室であれば、
こういう説明をするものアリだな、と思っていたら、
それについて、複数の方から質問があったので、ちょっと説明しておきます。
先に種明かしをしてしまえば、
禄存星というのは、
自分に寄ってきてくれる人、
自分のことを好きになってくれる人、
…の近くに身を置く傾向にあるので、
結果として「最もモテる」というのも、あながち嘘ではありません。
但し、少し前にも書きましたけれど、
禄存星というのは、
「自分が中心になる」という性質をもち、それなしには本領を発揮できないために、
結果として、
ハイレベルで魅力的な人に近づいていくのではなく、
自分のことを一番だとほめてくれる人に近づいていく。
よって、禄存星がモテるというときのそのモテている対象を見れば、
「あれ?」というような人も多く、
いってみれば、変な人にモテていることが多いのも禄存星で、
もちろん、立派な人格者として、素敵な人にモテている禄存星もたくさんおられますが、
誰にも相手にされない人を集めて、せっせと彼らを褒め上げて、
自分がその中心に立つ、というカタチでモテを実現する禄存星もおられます。
それはさておき、そもそもの話を書くと、
算命学においては、
「〇〇が一番!」
…みたいな短絡的な捉え方は基本的にしません。
例えば、「モテ」というのもいろいろあって、
気弱な男性にモテるのは母性愛溢れる玉堂星ですし、
安定志向の女性にモテるのは堅実確実な司禄星です。
狙い澄ませた相手を落とすのに長けているのは車騎星ですし、
ミステリアスな人が好きな人は調舒星をこそ求めるかもしれません。
ついでに書いてしまえば、
実は「モテ」などというのはほぼ意味がありません。
というのも、
現代のような、あるいは西洋思想的な「たくさんあることは良いものだ」的な世界観でいると、
「モテ」が素晴らしいものであるかのように見えるのですが、
結婚にせよ、恋愛にせよ、
最も望まれるのは、
「相性の良い相手」と結ばれることにあり、
結婚であれば自分の西方の星を中心に持つ相手、
恋愛であれば自分の東方の星を中心に持つ相手が理想です。
加えていえば、算命学において、
異性縁が3人以上ある人は「モテ」るけれど結婚縁がないとされ、
結婚できにくい、
あるいは結婚しても離婚しやすい傾向があります。
つまるところ、「モテ」にも多様な意味があるなかで、
安直に「一番」などと順位をつけ、
そこに別の価値があるかのように喧伝して人心を煽るようなことは、算命学の担い手としてはいかがなものかと思います。
もっとも、その先生は団塊の世代寄りの先生で、
そのお教室は、
いわゆる唯物史観的な思想の世代寄りのお教室であるので、
そんなふうに、算命学の一極二元を無視して、
平たく分かり安く安直に、
唯物史観の人たちに訴求しやすいアプローチで書き伝えることにも役目があるのだろうと思いますが、
算命学の本質に向かう方々におかれましては、
常に一極二元の思考を念頭に置くこと、
「最もモテる」と書いてあれば、
果たしてその代償は何か?
…と、裏を見に行く思考を意識するようにしていただければと思います。
ちなみに、唯物史観的に算命学を説くことが全くダメだなわけではありません。
表面的であることでより広く思考の浅い人たちに訴求する、
…というマーケティング的な利点がそこにはありますし、
そういう人たちの中に、唯物史観的な説明に違和感を持ち、本質に向かう人もおられるだろうと思うからです。
個人的には、そのお教室の先生や関係者の方々は、
「算命学」を盾にした、ビジネスをしている人たちだと思っていて、
実際、
身強の人が身強の役目を果たしていない、
身弱の人が身弱らしいアプローチで動いていない、
天中殺の役目を無視している、
…という人が多いので、率直に言えばまるで信用していませんが、
この世界において、浮上する人が存在するためには沈下する人も必要であるわけで、
そういう意味では、多少、どうなのかな?という存在をすべて否定する必要はないだろうと思っています。
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