金剋木というのがどういう意味かというと、
例えば、
牽牛星が石門星を剋す場合、
自尊心が仲間や友達を剋すので、自尊心ゆえに友達や仲間がいなくなります。
よって、
知性を身につけ水性を補い、金生水、水生木の流れを作る必要があり、
学ぶことで仲間や和合の大切さを知っていく必要があります。
このとき、できれば水性の陽、龍高星的な体験知、改革心というものを大切にすると、
牽牛星(陰金)→龍高星(陽水)→石門星(陰木)
と、キレイに流れます。
この流れを宿命に持つ場合、内次元があるといい、
この流れが後天運的に成立する場合を外次元があるといいます。
こうした流れをもって自尊心を背景に体験知や物事を改革していく知性を発揮して仲間が集まってくる場合、
それはとても生産性の高い、高次元の関係が生まれます。
内次元に持つ人は、それらの星をきちんと発揮していくことができれば、生涯こうしたハイレベルの在り方を生きることができますし、
外次元で成立する機運のある人は、これらの星を確りと意識しながら発揮していくことで活躍のチャンスをものにすることができます。
政治家やスポーツ選手、芸能人などである期間とても活躍する人で、一定期間を過ぎると存在感が薄くなるタイプの人というのは外次元にこうした流れが成立している人です。
内次元に持つ人の割合は多くはありませんが、外次元はどこかしらで大抵の人は成立します。
内次元は生涯にわたりその恩恵を受けられて、
外次元は時限的、というと、
内次元のほうを羨ましく思うものですが、
内次元に持つ場合は、自発的に自力でその流れにある星を発揮していく必要がある一方、
外次元にめぐる場合は他力的にその流れにある星を発揮していくことができたりするので、
必ずしも内次元のほうが良いというわけでもありません。
いずれにしても、
それぞれの内次元、外次元を構成する星を確りと意識して光らせることができれば、生産的で高次元の在り方ができるということを意識しておくことは有用です。
(初旬にめぐる星は生涯寄り添ってくれる星です)
なぜこのことを突然取り上げたかといえば、
私は初旬に石門星がめぐり、主星が牽牛星。
自尊心ゆえに友達を剋しているような気がして、南にある龍高星とあわせて確りと流れを作らねば…と反省したからです。
今、とても尊敬する方の命式を丁寧に拝見しています。
尊敬する人の命式を拝見すると、自分の至らないところが不思議とクローズアップされる気がします。
これも一つの陰と陽。
偏りがちな視点が中庸を得るきっかけになります。