金烏玉兎庵

藤井八冠に学ぶ「中殺」を生きるということ

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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藤井八冠の誕生と合わせて、ということでもなかったのですが、
先日、noteの上級編のほうで、宿命二中殺の構造について説明しました。

そう、藤井八冠は宿命二中殺の人です。

宿命二中殺ということは、
年干支と月干支が中殺されていて、
人体星図を構成する5つの十大主星のうち、4つが中殺されている方であるのですが、
その解説を書きながら、改めて、宿命二中殺という世界の壮大さに思いを致し、
中殺世界を消化するために必要なものの何たるかに感じ入りました。

年干支が中殺されている生年天中殺とか、
月干支が中殺されている生月天中殺とかであれば、
ギリギリ、普通の世界で「中殺を消化する」ということができることもあるのですが、

宿命二中殺ともなると、ちょっと普通の世界で「中殺を消化する」ということは出来難く、
それをもって、宿命二中殺でなくて良かった…と、思う生年天中殺、生月天中殺の方もおられると思うのですけれど、

改めて宿命二中殺の構造を紐解き、それを藤井八冠が実現しておられる宿命二中殺の消化の姿を見るに、

生年天中殺や生月天中殺をもって、
ギリギリ、普通の世界で「中殺を消化する」ということができる、
なんとなく普通の世界で力量を発揮した気になったりすることの怠慢というのを感じ、
ここ数日、そのことについて考えていました。

何をもって「怠慢」というのかといえば、
ギリギリ、普通の世界で「中殺を消化する」ということができた気になっているその、
生年天中殺なり、生月天中殺なりを単独で持つ人のその「消化」というのがいかにも緩慢に思えて、
それをもって「怠慢」であると感じた次第。

藤井八冠というのは、その思考の中に壮大にして堅牢な将棋の世界という構築物を築き上げておられる、
「築き上げておられる」と書きましたが、
想念の中に在るその将棋の世界というのは、高次元にして際限のない、
恐らくは凡人に理解できるカタチを為してはいない世界であるのだろうと拝察され、

本来の中殺世界というのは、そういう世界なのだとすれば、
私などが今、目の前に目の当たりにしている、
有形の世界の三次元的、せいぜい四次元的にして、カタチも限度もある世界などを起点にモノを考えるその世界観でもって、
「中殺を消化している」などと考えることは「怠慢」以外の何物でもなく。

…と、それに思い至って、
もう少し、真剣に中殺世界を生きることを考え始めました。

どのように?
…ということの答えは簡単ではありませんが、

生月天中殺を持つ私の立場でいえば、
月支に依ることなく、月干という蒼天を描く、ということに、
今少し真剣に取り組む、というか。

月支=立地・身分を守る意志などもともと微塵もありませんが、
単に立地・身分の不安定感などで中殺世界を消化するのではなく、
その不安定感に遊び活用する、

その不安定感があるからこそ可能な、
月干=夢・未来に、限りのない壮大さを認め信じ、
その夢・未来に導かることに従い行く、
不安定な夢・未来に壮大にして壮麗なカタチを構築していく、

…と、そんな感じかな、と考えています。

言葉にすると、なんとも拙い感じですが、
立場・身分に固執することなく、
未来に向けて社会的に意味のあることだけをやっていくことができれば、
それは、生月天中殺の消化の一つの在り方といえるのではないか、と考えた次第。

未来に向けて社会的に意味のあることとは、
パラダイムシフト的というか、エポックメイキング的というか、そういうことです。

「不安定な夢・未来のなかに、壮大にして壮麗なカタチを構築していく仕事」
…というものに、中殺を持つ人は取り組まなければいけないんじゃないかな。

それが、今回、藤井八冠の宿命二中殺の構造を解説するなかで私が気づいたことでした。

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