大運転中殺の陽転は、
60歳前に大運転中殺に入ることが必要と教科書には書いてあります。
このことについて暫く考えていたのですが、
前にご紹介した後藤はつのさんの命式を拝見してみて思ったのは、彼女は93歳から大運転中殺に入りそれを見事に陽転させておられることを鑑みるに、
大運転中殺に必要なのは「大きな活動量」であって、年齢はあまり関係ないのではないかな?
と思い至りました。
大運転中殺の復習を兼ねてその特徴をざっくり挙げると以下の通り。
・人生の真夏といわれる天地の枠のない壮大な活躍のできる期間
・大企業など組織の傘の中にいると、天地の枠はなくても組織の枠の中にあるので大きく陽転することのない期間
・大運転中殺に入る前の時期に苦しいとか悔しいとか、辛い時期を過ごすことでそれをバネにして大きく飛躍することができる期間
そんな期間を陽転させるには、
小さくまとまったり、
守りに入って従来どおりの人生の延長で過ごしたり、
平和に安定的に予測可能な選択を繰り返していてはダメだということは、
算命学に寄るまでもなく、モノゴトの道理として理解できます。
言い換えれば、
年齢がそれより若くても、
そのような保守的な選択を繰り返していれば陽転することはないということ、
な気がします。
何かの記事で、
昨今の若い人たちは堅実に生きるよう教育されているので大運天中殺を陰転させがちである、
というようなことを読みましたが、
年齢に関わらず、
リスクを取らなければリターンもない
というのは金融の世界の言葉を待つまでもなく真理であって、
つまるところ、
大きな世界観で積極的に大きく活動していけば陽転する可能性はいくつになってもあるということなんだろうと思います。
なお、陽転があれば同じ絶対値で陰転もあるわけですが、
このとき陽転させる秘訣は、
おそらく大運の星と自分の星図に則った行動をすることです。
(逸れていれば、その誤った方向に大きく舵を切ることになり、結果として淘汰されるので。)
サンプルが少ないので、まだまだ検証半ばではありますが、
今日、ふとそのことに気づいたので書いておきます。
自分では多分拝見しようと思わなかっただろう後藤はつのさんの命式を観ようと言ってくれた算命学の勉強仲間に感謝です。