金烏玉兎庵

天与の性命の発揮について

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

本日は、家で書類の整理をしつつ、
中断していた『山鹿素行「中朝事実」を読む 』を読み進めていました。

本を読むひまがあったらブログを更新したほうが良いかも?
…など思ったりもしたのですが、
インプットなしにアウトプットは出来ないし、
そもそも、インプットしたことの定着を目指す、それがアウトプットの目的なので、
読書の方を優先しました。

さて、その書籍の一節に、
どの時代にも、立派な人と凡人がいて、つり合いが取れているのと同じように、
どの時代にも、忠実な臣下と姦邪な臣下がいて、
姦邪な臣下がまるでいないことはない=姦邪な臣下を完全に排除することは出来ない、
…ということが書いてありました。

これは、一極二元の法則、この世界は常に陰陽の両方によって成り立っていることを考えれば当然のことなのですが、
現代というのは=西洋思想的現代社会の価値観においては、
「姦邪な臣下を徹底的に排除して壊滅させる」ことを目指すことを目指す傾向にあります。

たとえば、企業における、
「ミスを撲滅する」とか「不正を完全に排除する」とかいう潔癖さというのは、
まさに西洋思想的であるといえるのですが、

本来であれば、というか、東洋思想的に考えれば、
あるいは、コトの本質的仕組みを前提とするならば、

ミスを許容し、そのミスが一定以上となったら対処をするとか、
不正も許容し、その不正が一定以上になったら対処するとか、
そういう、のりしろというか、あそびというか、そういう部分があるほうが、
仕事にせよ、事業にせよ、伸び伸びと発展するのだろうと思います。

もちろん、こうしたことは、金融機関のような厳格な組織においては到底受け入れられないだろうと思うのですが、
それゆえに、金融機関というのは、入社時には優秀であった人でも、
その「ミスをしない」「不正をしない」というその厳格なルールを守るために過剰な慎重さを備えるようになり、
つまらなく、退屈な人物にもなってしまうのだろうと思いますがどうでしょう。

いや、これは、金融機関に勤めている人がすべて退屈でつまらない、ということではなく、
若い頃の伸びやかさが、40代も後半、50代くらいになるとまるでなくなってしまうケースが多い、
それについて問題意識を持っているのだということです。

ちなみに、前に書いたことがあるかもしれませんが、
40代も後半以降の同僚の命式を拝見すると、
驚くほど人体星図からかけ離れていることが多く、
命式を見れば、日干がひどく損なわれているケースが数多くあります。

人体星図からかけ離れている、とは、天将星をもちながらまるで自己主張がないとか、
鳳閣星・調舒星をもちながら、メールが簡明にして機械的とかそういうこと、
日干がひどく損なわれているとは、
庚金が水に沈みそうとか、己土が焦土のようであるとかそういうことですが、
思わず、生年月日が間違っているのではないかと疑う、いや、間違っていると信じたくなるようなケースが数多くあり、

こうしたことは、
「ミスをしない」「不正をしない」というその厳格なルールを守るために過剰な慎重さの先に、
自分らしさを封印してしまうことによって起こるのではないかと考えています。

こうして書くと、
「ミスをしない」「不正をしない」というその厳格なルールを守るために過剰な慎重さは仕事であり公事である、
「自分らしさの発揮」という私事よりも優先すべきものである、ということを言う方がおられるのですが、

「宿命を逸れる」というときの「逸」というのは、
「怠惰で為すべきことをせず遊楽すること」を指し、
コトの本質でいえば、宿命を消化しないこと=自分らしさを発揮しないことこそが、
「怠惰で為すべきことをせず遊楽すること」であるといえます。

冒頭に挙げた『中朝事実を読む』には、
「そもそも民が生活を完(まっと)うして、天与の性命を発揮することが出来るか出来ないかは、
天下の人君の在り方いかんにかかっている」
…という一節があるのですが、

国家の繁栄、国力の増強に資するのは、
天与の性命を発揮する人たちであって、
「ミスをしない」「不正をしない」というその厳格なルールを守るために過剰な慎重さを備えた人物ではない、ということを思い出しましょう。

もっとも、
どの時代にも、立派な人と凡人がいて、つり合いが取れているのと同じように、
どの時代にも、忠実な臣下と姦邪な臣下がいるのと同じように、
天与の性命を発揮することが出来る人と出来ない人がいるのは仕方ないのですが、

経済確立期(2017年~2026年)も終盤のこの時期は、
それでも、天与の性命を発揮することが出来る人が増えるタイミングであり、
天与の性命を発揮することを目指せば、それを実現しやすいタイミングです。

⭐︎2023年11月四週目公開のマガジンを公開しました🍇

https://note.com/kinugyokutoan/m/m81d6bb632bde

\ PayPayキャンペーン開催中! /
いまならPayPayクーポン利用で最大5%pt付与されます!
https://note.com/notemag/n/ne1165e9f260c

お得に、大型マガジンや半期統合版のマガジンを購入いただけます🉐

⭐︎十大主星の多連変化に関する投稿のまとめです🌿
https://note.com/kinugyokutoan/m/md2b1946e0eff

⭐︎人生を切り開く際にポイントになる「東方の星と南方の組合せ」の使い方をはじめ、 お金を稼ぎ人生を発展させることについての投稿をまとめています🌿
https://note.com/kinugyokutoan/m/m0b5d9b4bbd45

⭐︎2020年度 下期統合版 2020.10月〜21.3月公開
https://note.com/kinugyokutoan/m/me799a865819a

⭐︎2021年度上期 統合版 2021.4月〜2021.9月公開
https://note.com/kinugyokutoan/m/mdf9e9087e5e1

⭐︎2021年度下期 統合版 2021年10月〜22.3月公開
https://note.com/kinugyokutoan/m/m159c813818ae

⭐︎noteのメンバーシップ上級編の再配信サイトのご案内※New!
再配信用のサイト (別館) を作成いたしましたので、
最初から学ばれたい方は、ご参加くださいませ。

note 再配信:https://note.com/kinugyokutoan2
※再配信は、2020年3月より、 専門科 師範科の内容から書き始めましたその内容を、2023年3月より再配信しております。
更新は、 上級編と同様、 毎日更新となります。

⭐︎noteメンバーシップ上級者プランはこちら:https://note.com/kinugyokutoan/circle
月額5000円です🌿毎日3,000文字以上、毎月90,000文字以上更新中📖
(2023年9月現在、主に臨位以降の内容です。)

🌷注目記事🌷
10/18 物事の開始において大事なこと② 「開始の時期」にはすべてが内包されている
https://note.com/kinugyokutoan/n/n136d16778898

10/20 物事の開始において大事なこと③ 有形の現実を「開始する」ときに必要な自分の強さ
https://note.com/kinugyokutoan/n/n2262e3d90e3d

10/19 中殺された十大主星の構造的理解⑦ 車騎星
https://note.com/kinugyokutoan/n/n246d34e06ad8

10/15 中殺された十大主星がある星図の内面世界の構造①宿命二中殺をベースに
https://note.com/kinugyokutoan/n/n385822c2cd85

10/8 陽占で捉える、気持ちが結婚に向かうタイミング、トラップ的でもある結婚を意識する時期
https://note.com/kinugyokutoan/n/ncf2a55963f71

10/10 日干支の天剋地冲という推進力の構造、日干支の天剋地沖で就職・転職する場合の留意点、扉と甕
https://note.com/kinugyokutoan/n/n48e10710fb56

10/3 宿命・後天運から陰転・陽転の傾向を判断する方法、宿命中殺の陰転・陽転ほか
https://note.com/kinugyokutoan/n/na236896182e7

9/30 中殺された十大主星の構造的理解① 貫索星中殺、組織・集団で生きることができるのはなぜか?
https://note.com/kinugyokutoan/n/nf15fc718147b

9/21 「犠牲」について① 犠牲の原因、犠牲になりやすい人、犠牲になる順番
https://note.com/kinugyokutoan/n/ndfd4819188c8

9/25 実践命式詳解⑧ 人体星図がつくる現実世界、東方から生じられる星図の危険性
https://note.com/kinugyokutoan/n/na9f03735038a

9/15 算命学で人物を捉える際の「観察」の大切さ、机上・生年月日だけでは正確な鑑定ができない理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/n8972ed190e69

9/19 実践命式詳解④ 大運から捉える若年運・晩年運、矛盾のない若年運・晩年運とエネルギー値の関係
https://note.com/kinugyokutoan/n/n7ac8c7dc3667

9/8 強い天将星と弱い天将星の見分け方①
https://note.com/kinugyokutoan/n/ne35ce6c8b932

9/10 天中殺などの「お知らせ現象」が起こるその構造と「立ち止まるべき後天運」の過ごし方①
https://note.com/kinugyokutoan/n/n8faa1088ee80

9/12 人体星図に見る人間の内面の構造①
https://note.com/kinugyokutoan/n/n098b7e526087

8/31 十二大従星の構成で捉える人生のパターンと安定性、陽占気図法・陽占八門法
https://note.com/kinugyokutoan/n/n32fad9deb87b

9/2 配偶者多過の命式の場合の結婚と宿命消化の方法 ※閲覧注意
https://note.com/kinugyokutoan/n/n0220087529e5

8/24 才能星の大切さと向き合い方、人体星図における「相剋」がもたらすもの
https://note.com/kinugyokutoan/n/nce2dc1256161

8/28 陽占で捉える活躍世界 坐型・立型とは?才能運型詳解と「思考する」=「現実を揺るがす」精神星
https://note.com/kinugyokutoan/n/ncd45f2f3b97e

⭐︎各天中殺の生き方について、
知っておくべき基本的な内容の記事をまとめました🌿
重陽の日のお祝い価格、3333円です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/mfa6bb7348d9a

モバイルバージョンを終了