このところ、
「現状維持」を打破することの大切さについて説く方によく会います。
だいたいは、私が長期(8年)に及ぶ出向を終えて帰任した、
それについての混乱を書いたり話したりしていることについて、
それが、効果的な「現状維持の打破」になっているよね、というお話なのですが、
そのお話を伺いながら、
なるほど、害というのは(それ以外の散法も)、
現状打破につながっているのだな、
害というのは(それ以外の散法も)、
人間の人生の循環において、現状打破をもたらし、新陳代謝と進歩・進化を促すための仕組みであるのだな、
…ということを考えました。
人間には、現状維持を望む「現状維持バイアス」が働きます。
これは、新しいことには危険が伴う一方、慣れ親しんだものは相対的に安全であるという自然界において、
生命維持、その先の種の保存を実現するための動物的本能なのだそうですが、
現代の人間にあてはめれば、
その「現状維持バイアス」によって、現状に安住することはできるかもしれませんが、
人間は成長の機会を逸し、新しい世界を広げるための機会を逸し、人生を充実したものとするための機会を逸することになります。
そして、そういう性質を前提に、
ハウツー本などでは「現状維持バイアスを打破せよ」と説かれているのですが、
「思い通りにならない」という現象につながる害とか、
「トラブルが起きる」という現象につながる刑とか、
「対立して壊れる・壊す」という現象につながる対冲とか、
他の散法を助長する破とかというのは、
自発的・能動的にその「現状維持バイアス」を打破しなくても、
自動的にそれを打破することになる仕組みなのだな、というお話です。
そして、そう考えれば、一般的に、ネガティブなタイミングとして受け取られやすい、
害・刑・対冲・破といった散法のタイミングというのは、
人間にとって不可避の、新陳代謝と進歩・進化を促すための仕組みであるのだな、と考えた次第。
もっとも、算命学という学問で最も尊ばれる司禄星は、
現状維持力の強い星であることを見れば、
現状を維持しやすい位相法条件が最もポジティブ、
現状を打破しやすい(現状が破壊されやすい)位相法条件が最もネガティブ、
…という捉え方になるのは当然のことで、
それぞれの位相法条件が、なぜポジティブな評価なのか?なぜネガティブな評価なのか?
…という構造を理解しておくことができれば、
それぞれの位相法条件をうまく活用することが出来ます。
そして、この「害」がめぐっている私は、只今現在、新陳代謝と進歩・進化のタイミングなんですね。
そういえば、
生活が激変する中、あまり時間がとれず、予定も取れない中ではあるものの、
会いたい人、会うべき人には不思議と会えるもので、
先週の金曜も、先々週の金曜も、
なかなか予定が決まらない中で「奇跡的」に会えるとか、
なかなか時間を決められず、お店を決められない中で「奇跡的」に行きたかったお店が取れるとか、
そういうことが重なっています。
なんていうか、
時間や気持ちに余裕があって「確実にメンバーもお店も事前に決められる」という状況ではありえない、
ギリギリの中で実現することの特別感、そしてその先の「特別な縁」みたいなものがあり、
「害」というのは、そんなふうに「不安定の中の邂逅」みたいなこともあるのかな、ということを感じています。
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