タイムリーだからか、戊亥天中殺についていくつか質問があったので補足します。
戊亥天中殺のひと、
細木数子さんの六占星術でいえば土星人マイナスの人、
ゲッターズ飯田さんの五星三心占いでいえば銀の羅針盤の人は、
精神修養を重ねることで開運に向かうといわれます。
生涯勉強、そしてその高く構築した思想に寄り添うことで現実虚の中においても安定した基盤をとって生きることができます。
天中殺、悪いことばかりが起きるわけではありません。
ちょうど一年前のオリンピックでは、
戊亥天中殺の羽生結弦選手、小平奈緒選手が天中殺期間中に金メダルを獲得されています。
もともと、戌亥天中殺は、精神性が高く、「現実」とか「自分」の位置が虚なので、それらを客観的に見つめる視点の人です。
現実虚は必然的に天に気持ちが向かう気質となり、
有限の世界では運命を消化しきれず、無限の世界、スポーツとか学問とか芸術とか…ゴールのない無限の世界でこそ命を光らせることができるといわれます。
確かに、羽生結弦選手も小平奈緒選手も、精神性の高さを感じさせるエピソードがたくさんあります。
精神性の高い戊亥天中殺の人は、
その性質をうまく生かし、
運命を美しく消化していくことができるのかもしれません。
ちなみに、私は天中殺期間に入るちょうど半年前、「お知らせ現象」として右腕を骨折しました。
そのとき、
現実的な直接の骨折の理由とは別の因果について割と明確に認識でき、そこから大きく考え方や行動を改めたり修正したりしたのですが、
そんな中で聞いた、
小平選手の
「金メダルをもらうのは名誉なことですが、どういう人生を生きていくかが大事になると思う。」
という言葉。
そのお父さんの
「人間形成は周囲の人々のお陰」
という言葉は、今も心に強く残っています。
算命学では、精神性が高くなると「禍を受けにくくなる」といわれます。
徳を積み、精神性高く清く正しく生きている人は、命式が悪くても禍を受けにくいといわれます。
高尾算命学宗家の教科書には、
精神性高く正しく生きている人は、
天中殺の現象を、自分で体験するのではなく環境の中に見るようになる、ということが書いてあったりもします。
現代社会においては、
なかなか精神性の追求というのも現実的ではない気がしてましたが、
羽生結弦選手や小平奈緒選手の精神性の高さというお手本を得て、改めて在り方を学んだ去年のことを思い出しました。
ちなみに、そんな覚悟を持って澄み渡る心でいた昨年の後半、
「改めるって言ったのにー!」
と、付け入って攻め立てるようなことを言う女子がいました。
精神星がなかったり、土性系の従星が多かったり、あるいは赤ちゃんの星など子供の星ばかりだったりすると、
なかなか精神性とは相容れないものがあります。
かなりイラっとしたりするものですが、
そういう場合も、
それも試練と思って受け流すことでひとつ自分の精神性が上がります。
そう心得てやり過ごすのがsmart moveというもの、と思います。