金烏玉兎庵

六十干支に刻まれた役目とその役目をまっとうするためのアプローチの重み

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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陰占とは、人間の客観的な姿を示すもの、と言われますが、
より正確にいうならば、
その人物がこの世界で為したことのうち、カタチや歴史として確実に残っていくものを示している、それが陰占といえるだろうと思います。

あるいは、「無意識・無自覚による行動や、無意識・無自覚のまま行き着く未来」が、
陰占に現れている、ということであるかもしれません。

よく、「本番」に弱いとか、「本番」に出てしまうダメなくせがある、などという話を聞きますが、
それは、その「本番」にうまくいった先にある未来は、その人物の命式には応じていないためです。

「本番」というのは記録に残る、歴史に残るものなので、陰占から外れたことは起こらない。

これは、うっかりその「本番」がうまくいって仕舞えば、本来輝くことができたはずの未来から遠のいてしまう、という「個を活かす」ための仕組みでもありますが、

実際には、この世界に生を受けた人間というのは、
その命式に刻まれた役目、
この世界を維持・発展させていくための役目というものを持っており、
本来の役目以外の道では、活躍できない・活躍につながる記録や結果も起こらない、
・・ということになっています。

例えば、まもなくショパンコンクールの予備予選が始まりますが、
前回のショパンコンクールでは、多くの期待を集めた角野隼人さんがファイナル進出を逃したことがニュースになりました。
けれど、その命式を拝見すれば、とても音楽の世界を全うするような命式ではなく、
そういう命式の人物が、ショパンコンクールのファイナリストなどになってしまえば、
本人にとっても、この宿命から大きく外れた人生に繋がってしまうことになりますし、
そもそもの、この世界が維持され、発展していくために必要なポジションに、誤った人材が就いてしまうことにもなります。

これはとても重要なお話です。

先日来、noteの上級編で六十干支について各干支の役目と採用すべき処世術を挙げながら、
六十干支がそれぞれに与えられた生き方を全うすることによって、初めて適切にバトンがリレーされていき、六十干支の循環が成るのだということをの理解を促しているのですが、

この循環がわかると、各干支がもつ役目を奥深く理解することができ、
自分の干支がもつ役目の意味がわかると、
目の前に展開されている、只今現在の「自分の人生」の輪郭をくっきりと捉えることができるようになります。

そして「自分の人生」の輪郭が分かれば、
これまで自分が経験した、多くの理不尽な出来事の数々に、心から感謝することができるようになります。

なぜなら、それらは全て「自分の人生」には不要なものと手を切らせてくれるもの、
「自分の人生」から大きく外れてしまうことを阻止してくれるものであったと分かるから。

だいたいにおいて、理不尽であると感じるその衝撃の大きさに比例して、
自分の本来の道に気づくそのインパクトも大きなものになりますし。

ちなみに、その「自分の人生の輪郭」を捉えるタイミングは、
早ければ良いものでもないですし、遅いのがダメなわけでもありません。

早い段階でプロになったピアニストには、早い段階でその世界に身を置き業界を背負うという役目がありますし、
遅くになってプロになったピアニストには、広く大きな世界を経験したからこそ出せる音があります。

さて、ここで「遅くにプロになったピアニストは、業界を背負うことはできないの?」という質問があ流かもしれませんが、
「できない」とは言いませんが、「本来の役目」ではありません。

ここに多くの方がする誤りがあるのですが、
「広い世界を経験してこそ出せる音」を目指しながら、早い段階でプロになる、
「業界を背負う役目を担いたい」と思いながら、遅くになってプロになる、
・・というのは、明らかな人生のルートの誤りで、

人間というのは「なんでもできる」し「いつからでもできる」には違いないのですが、
あるべきルートから外れているその度合いに比例して、必要な工数(時間✖️人数)やエネルギーは大きくなります。

早い段階でプロになって「広い世界を経験してこそ出せる音」を目指すなら、それはピアニストをしながら会社員をするとか起業をするとかいうことが必要となりますし、
遅くになってプロになりながら「業界を背負う役目を担いたい」と思うなら、圧倒的な能力や後ろ盾、あるいは徹底的な調整力が必要で、

つまり、どんな役目にも相応しいアプローチ、生き方というのもがあり、
その役目から外れているほど、その役目に向かうアプローチが誤っているほどに、必要な工数やエネルギーは大きくなる、
そして、本来の役目から外れた先に「本来の役目に立ち戻ってその役目を全うする」だけのエネルギーがなくなってしまうと、人はその人生から降りなければならなくなります。

その意味で、自分に与えられた役目とその役目を果たすために最適なアプローチはとても重要なのですが、それがまさに六十干支に隠れています。

以下余談です。
六十干支については、どこかできちんと書かねば、と思いながら先送りにしていたのですが、ようやく着手しました。

六十干支の循環とは、人間が出来上がっていく仕組み・この世界が出来上がっていくその構造なのですが、
どの干支にも、唯一無二の役目があり、
かつ干支には、その干支の役目を見事に果たすためのアプローチが刻まれています。
そして、各干支が本来の役目を全うすることによって、全体が完成する。

六十干支について解き、説くことは、たぶんライフワークになっていくのだろうと思っているので、
今後も断続的に書き続けることにはなりますが、今回はその一巡目に着手しました、というお話です。

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