頑固な人というのは、
「内側深くがスカスカになった何かに満たされない人」
なのだとヨグマタの相川圭子さんの本にあってなるほど、と思いました。
外側がガチンコで硬くなっているから頑固。
なので内側が空っぽでスカスカということです。
これは、
内側にたくさん入っていると、
外側は柔らかくなっても形を保つものですが、
内側に何も入っていないと形を保てない、という自然の摂理と同じです。
精神が充実していれば人に優しくなり、
精神が空虚だと人に厳しくなる、
という言い方もできます。
内側と外側、と書きましたが、
陰陽も同じ仕組み。
どちらも硬いとか、どちらも柔らかいということはありません。
頑固の代表格、貫索星も、
陽転している場合の頑固さは内なる強さに向かい、
陰転していると外側への「我儘」や「攻撃(正論の振りかざしによる保身)のような形で出てきたりしますが、
これも頑固さが内側に出るか外側に出るかの違いです。
なお、こうした精神と身体の在り方は、健康にも密接に結びついています。
例えば、
保守的な考え方に偏った頑固さは肝臓や
をこわしますし、
過激に何かを伝えていくことについての頑固さは心臓に負担をかけます。
がめつく蓄財に励む頑固さは消化器系や脾臓に弱さがあり、
名誉に執着して脇目も振らずに頑張ってしまう頑固さは肺に要注意。
そして、行き過ぎた探究心や小賢しさが頑固さをもって現れると腎臓に影響がでます。
何かに拘ることはある面では大切であり、また素敵なことでもありますが、
「頑固だね」ともし周りの人に言われたとしたら、
それは頑固さが外側に出ているというサインなので、
その頑固さを内なる強さとして育てていくと良いだろうと思います。
もし、頑固さが顕現して病気になった場合、
治療や食事の改善はもちろん大切ですが、それはあくまで外側からのアプローチ。
最も大切なのは、その病気に至った偏りを改善することです。
何か頑固にこだわっていることとか、
頑固にしがみついている何かがあるとすれば、それを手放したり、バランスしたりすることが根源的な解決法。
…と一生懸命書いてみましたが、
そのことを頑固な人に言っても伝わらないし改善しようとしないものでもあります。
とりわけ、現実世界の星ばかりの場合は西洋科学的なアプローチでないとなかなか伝わらない感じがあります。
父が闘病中に、そうしたことをこんこんと伝え続けたことを思い出しました。