十大主星の星には、東西南北それぞれの位置によって意味の特徴が異なります。
正確には、十大主星の本質は同じですが、それぞれの方位のフィルターを通ることによって、その意味が何かしらの屈折をして出てくる感じです。
そこで、その本質の意味、その星の心の構造を、教科書を参考に整理してみました。
一投稿に一つの五行(陰陽)をアップしていき、これについてはすべての十大主星についてアップする予定です。
なお、自分の中心の星は、まさにここに記載する心の構造ではあるものの、
通常、人の心が簡単にわからないように、
ここに記載の心の構造は、よほど身近な人か、あるいは自分で認識できるとしたらある程度歳を重ねてのことになると言われます。
また、主星だけで全てがわかるものでもないので、その点も前提とした上で、
「自分を知る」ための参考にしていただければと思います。
■貫索星の心の構造
貫索星という星は、もともと頑固だとか、自我が強いとか、独立心が強いとかいう意味があります。
これが、東西南北に出た場合はそうですが、貫索星が中央にある場合の心の構造の基本は「他力的構造」です。
他力的構造というのは、状況、環境によって変化するということです。
例えば、小さい時から、自分の思うことは何でも通って過ごしてきたとしたら、貫索星はまったく頑固ではなくなってしまいます。
貫索星は自分の意見が全く通らないという過酷な条件を与えられた場合と、非常に恵まれた環境を与えられた場合とでは、心の構造が違ってきてしまうのです。
よって、貫索星の頑固さを抑えようとしたら、過保護にすれば必ず頑固さが消えます。
一方で、自立心や頑固さをつけてやりたければ、親はむやみに何でも買ってやったりいうことを聞いてやったりしないほうが良く、そうすると子供に自立心が育っていくのです。
また、この星は敵というものが多ければ多いほど、貫索星独特の力を出し、味方が多いほどこの星の良好さが薄れます。
なお、貫索星が真ん中にある人は、好き嫌いの差がはっきり出てしまい、敵と味方が鮮明に分かれます。
■石門星の心の構造
この星は、同じ木性の星でも貫索星とは少し違い、好き嫌いというものが最初のうちはほとんどありません。
そしてこれは自力的な構造なのです。
誰とでも和合するという精神です。
ここに敵と味方がいたとしても、本質は和合性なので差をつけません。
ただ、自分の心のなかで、好き嫌いの判別をするのです。
形の上では敵も味方も全部ひっくるめて付き合います。
相手が誰でも嫌な顔をしないのがこの星の特徴です。よって、好きでもない人に好かれるなど、誤解を受けやすい傾向にあります。
貫索星の方が若く、石門性は大人と言えるでしょう。
石門星が真ん中にあると、若くても何となく年寄りじみている心の構造になります。
なお、人間として若いときは、貫索星のほうが生きやすいく、歳をとると石門星のほうが生きやすくなります。
これは当たり前のことで、年寄りが思ったことをはっきりと言ってしまえばどうしても角が立ってしまうでしょう。
一方で、この星は、表面的には八方美人で敵を作らない分、本当に自分を知ってもらうということがなかなかでき難いという欠点があります。