「水泉動」
しみず あたたかを ふくむ、と読むそう。
ぐぐってみたところ、
古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のことなのだそうです。
各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっているので、気候を示すものながら、詩のような趣き。
農水省のホームページをたまたま開きましたら、
冒頭にその候と意味が案内されています。
http://www.maff.go.jp/index.html
「一年でいちばん寒さの厳しい時期に向かい、人々も背をちぢこめて歩く姿が目立ちます。そうした中、地中では陽気が生じ、凍った泉では水が少しずつ動き始める、そんな様子を表す言葉です。目には見えないけれども、自然界では少しずつ春に向かって変化が起きていることを見逃さない、先人の確かな観察眼を感じ取ることができます。」
…と、水泉動(しみずあたたかをふくむ)の意味が書いてありました。
算命学では、時の流れを十二支で見ますが、中でも月支は生まれた季節を知るためのものなので、
一つの支に対して6つの候の詩のような文章による季節の描写を読むことによって、その正確な季節感を知ることは有意義です。
例えば亥月は11月。
今の感覚では秋、晩秋のイメージですが、東洋思想的には立冬、冬の時期に入ります。
冬の候は以下のとおり。
・山茶始開(つばきはじめてひらく)11月7日頃
山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃。椿と混同されがちですが、先駆けて咲くのは山茶花です。
・地始凍(ちはじめてこおる)11月12日頃
大地が凍り始める頃。サクサクと霜柱を踏みしめて歩くのが楽しみな時期です。
・金盞香(きんせんかさく)11月17日頃
水仙が咲き芳香を放つ頃。「金盞」は金の盃のことで、水仙の黄色い冠を見立てています。
※その他の七十二候はこちら。
引用元:http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
月支は算命学において守護神を知るための重要な要素でもあるので、こうした東洋思想における月の季節感を感じられる文章によってそれを思い浮かべて覚えていくと良いかもしれません。