金烏玉兎庵

占者の断定的判断について

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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過去の年次目標・課題を読み直していたら、
「占術を学ぶ」という目標を2015年に掲げていたのを見つけました。
その当時は、西洋占星術かタロットか、東洋占術か、特に決めていなかったようです。
東洋思想を学び始めたのが2017年、本格的に算命学を深め始めたのが2018年なのですが、その2015年に立てた目標は覚えていませんでした。

新月の願い事、というのがあって、
新月から8時間以内(ボイドタイムを除く)に目標を立てるということを一時期まじめにやっていましたが、
「願い事を文字にする」
というのは本当に効果的で、書いたことすら忘れていることも、気づくと叶っていたりします。
大きなものから小さなものまで、
文字にして叶ったことは数え切れないほどあります。

新年の目標も、同じようで、
読み返すと驚くほど叶っていたり、すでに習慣になっていることがたくさんあります。
その意味では、文字にするということ自体にモノゴトを牽引し、引き寄せる力があるあるのかもしれません。

算命学では、その知識を深め知っていくことは位が上がることだといわれます。
「位が上がる」とは、神様のルールに近づくことです。
神様のルールに近づいているのに、人間性が追いつかないと、淘汰の危機にあいます。
端的にいえば、命の危機です。
よって、算命学を学ぶ者は、知識を深める一方で、徳を積んでいくことが不可欠といわれます。
位と徳が同じように高まってこそその役割を果たすことができるということです。

教科書に、
『自ら語ることを恐れ、関わるることを恐れよ。
占者が恐れを忘れたときこそ悪魔と化すのみである。
占者は神の僕ではない。人物も人間も大宇宙の範疇にいる。』
という言葉があります。

最近、まわりに算命学を学ぶ人が増えて嬉しい限りですが、
自分を含め、この言葉をしっかりと胸に留めておく必要があるだろうと思います。

ちなみに、
金融機関で働いていると、
「断定的な判断」というのは避けるべしとされます。
法律でも、証券取引や宅地建物取引における勧誘の際の断定的な判断の提供は禁止されています。

私の場合、そうした職業上のベースがあるので、無意識に断定的な判断を避けていて、時々、命式の説明をしている際に指摘を受けることがありますが、
むしろそれで良いのだろうと思います。

私のようなまだまだ未熟な占者はもちろんですが、どれだけ知識を深め、経験を積んだとしても、「断定的な判断」はするべきではないと考えています。

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