金烏玉兎庵

宿命の稼働と苦難の関係

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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命式と自分の人生、
星と自分の性質を見比べて、
「自分はあまり当てはまらないな」
と、言われたりしますが、
これはつまるところ、
宿命が稼働していない、ということです。
言い換えれば、
本来の活躍できる範囲よりもずっと小さな範囲で活動しているということ。

とはいえ、
稼働していないからダメとか、
稼働しているからマルというわけでもありません。

宿命が稼働すれば、
行動範囲は広く、周りの反響は大きなものになっていくものですが、
それと同じだけ苦しいこともあります。
その意味では、「普通に生きる」なら、稼働していない方が平和で幸せなのかもしれません。

宿命が稼働すると、
最初はぐんぐん広がります。
やることなすことうまくいき、人や星によりますが、お金や評価も得られるでしょう。
それは、自分の「本気の勝負」の世界に立って全力で生きること、そしてその対価といえます。
しかし、何事も一極二元であり、
得るものが大きければダメージもまた大きくあります。
ダメージをコントロールすることは出来るかもしれませんが(敢えてバツを作るとか、寄付や募金をするとか)、それを逃れることはできません。

宿命の稼働とは、そのダメージを糧にさらに自分の世界を広げていくという面もあります。
螺旋のように、良い時と悪い時を繰り返しながら昇り、あるいは広がります。

対冲があれば、壊れたり分裂したりするのがあるべき姿ですし、
刑があれば葛藤があるのが普通です。
天将星や天南星があれば、挫折なしには前に進めませんし、
中年期に身弱の星があれば、30代、40代に大きな方向転換をすることで本来の道に向かえます。

こうしたことを、
経るべき「辛いこと」と取る考え方もありますし、
私も「試練」という言葉を使いがちなので、「苦しいこと」と受け取られがちなのですが、
これは、
人間として「練られる」ためのプロセス
であり、むしろ歓迎してしかるべきものと思っています。

広がれば広がるほど、実りも苦難も大きくなります。
よって、宿命が稼働し、大きく広がる中で現れた苦難に対しては、
「やっぱり来たな!」
くらいに受け止める、そんな余裕があるといいかもしれません。
その苦難を越えれば、さらに大きな広がりにつながります。
苦難なしには広がらないともいえます。

苦難は宿命の稼働の延長線上にあるので、苦難がやってきた時点で、それを乗り越える以外に選択肢はありません。
目には見えませんが、
大きな激流の中に押し出されている状況なので、前に進むしかないということです。

ただ、感覚ですが、
宿命が少しずつ稼働していくその螺旋の2回目か3回目くらいからは、
それと知らなくても、
「苦しいこと」や「困ったこと」あるいは「イヤなこと」を、むしろ歓迎するようになる気がします。
まわりや自分の経験を振り返るに、歓迎しないまでも、動じなくなるのは確かです。
言ってみれば、慣れます。

なので、怖がらずに、そして早めに、
宿命の稼働に取り組んでみるといいのでらないかな、と思います。

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