金烏玉兎庵

天馳星の話

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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私の信頼する友人が「三兄弟」と称する3人の男性がいるのですが、
たまたまその3人の命式を拝見したところ、その3人は日干支が同じでびっくりしました。
多分、当の本人たちはそれと知らなかったと思いますが、通じるものがあったのだろうと思います。

日干支からは晩年期のことがわかりますが、彼らの日干支の場合、十二大従星は天馳星という星になります。
十二支でいえば亥です。

天馳星は、人が生命を終えて墓に入り、そして星になった段階、新たな命に向かう前の段階のエネルギー。
教科書には、
「一個の人間の霊魂を形成していた気が、いつの日かまた別の人間を形成すべく宇宙を浮遊している」
と書かれています。

この星は、既に身体がなく星になっているので、エゴがなく差別や悪口をいうこと無く、万人を受け入れる気質があります。
身体がないので、疲れを自覚することなく、目の前のことや頼まれごとがあると、基本的に断ることなく全力を尽くします。

また、星はその人生行路という感覚がなく、その今現在において完全燃焼するエネルギーなので、
その結果がいかなるものであっても(成功しても失敗しても)執着せず、人からの毀誉褒貶を気に留めず、他人の褒められない性質も抵抗なく受け入れます。
自分の役割や目の前の課題をクリアすることに全力を傾け、多くの場合それを成し遂げることもできます。
時間的な幅に対してエネルギーを持続させることはできませんが、目の前のことに傾けるエネルギーは極めて高いといえます。

この「目の前の」というワードは時として家族や周りの人からは、歓迎されないことも多くあります。
なぜなら、家にいれば目の前の家族を最大限大切にする一方、外に出ればそこで目の前にいる人を大切にするので、結果として家にいる時間が少なくなるという傾向があります。
これを人間関係でいえば、
頼られれば受け入れますが、離れていく場合も追いかけることがあまりない、という傾向になり、まわりにとってはさみしいと感じることもありそうです。

とはいえ、それが天馳星の自然体なので、
それを束縛するのではなく、
むしろ常に目の前にいるとか、同じ活動を一緒にするのか、常に何か頼みごとをするとかいう形でアプローチするほうが良いかもしれません。
なお、一般的にネガティブといわれるような性質も気に留めないのでヤキモチを焼いても問題はありませんが、「気に留めない」だけなので、ヤキモチを可愛いと思うわけではありません。

「天馳星」ということだけを切り取ってモノを言うのは本来、適切ではないのですが、この天馳星を晩年に持つ3人の男性のうち2人について、

・いつも何かの活動をしている
・とにかく人脈が広い
・頼まれたら基本ノーと言わない
・結果としてあまり家にいない(家族や恋人といない。しかし家族や恋人は大好き。)

という傾向がとても天馳星的だったので、特徴を改めて整理してみました。
なお、もう1人は親しくないので詳しくは分かりませんが、奥様と友人なので、今度訊いてみようと思います。

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