十大主星は十干に、十二大従星は十二支に対応しています。
十干と十大主星の対応は分かりやすいのですが、十二支と十二大従星の対応はあまり出てこないので書いておきます。
なお、十二支は動物が配当されていますが、実際の意味は万物が芽生えて身を結び衰えて種に戻るまでの在り様を示すもので、十二大従星が受精卵から生まれて成長し衰えて星になる有り様を示すのと符合しています。
十二大従星それぞれの成長段階が、十二支の成長段階と符合しているということであって、
陰占の干支、生まれた日や月や年の十二支とは関係ないのでご注意ください。
また、必ずしも見慣れた意味と繋がらない印象を持たれるかもしれませんが、
星の本質はこの十二支の意味にあり、それを人間の成長過程に割り当てた場合の意味が見慣れた意味となります。
いわば、原論と応用の原論としての意味がここに書くものとご理解ください。
十二大従星との符合を示していますが、説明文は十二支の意味なので、年で回る十二支や月や日でまわる十二支を見てその意味を知るときにも参考になります。
例えば来年は亥年ですが、大きな流れの中で亥年はどんな星だろう?といえば、
「陽気が地下に隠れて万物を包み、万物は成就して核を堅くし、新しい生命力をその中に閉ざす。
万物を収蔵し、エネルギーが充満している。」
という内容に象徴されるような年になるであろうといえます。
天報星→子
陰陽二気がそれぞれの徳を合わせ、気が子に集まって万物を化育する。
陽気が動いて芽生え始め、地下に新しい生命が生まれる。
天印星→丑
丑には結ぶとか繋ぐの意味があり、万物が芽生えてどんどん分裂していく細胞をつなぎ合わせ、結合させながら成長していく。
万物が芽生えたものの、まだ敢えて地上に出ない。
天貴星→寅
寅の時節は、万物の芽がどんどん伸びる。寅は引なりで、伸ばし広げる。
寅は亮ける、敬う、慎むの意味があり、人が向かい合って協力し合うことを約束する。
天恍星→卯
卯とは、草がぼうぼうと生い茂る様。
門が開いた形を表し、開拓すべき土地を放っておいたため「門を開くと草がぼうぼうと生い茂っているので開拓に取り掛かる。
天南星→辰
辰は振、伸、震に通じ、春本番になって草木の活動が非常に活発となり、凄まじく奮い立って古い形から抜け出す。
陰陽の気が徳を合わせて辰の時節には万物麗しく格好良く振るい立たせる。
天禄星→巳
巳は陽気が既に最大限に発揚して陰気が隠れ、万物が現れて華やかな彩りをなす。
中が熟して大きくなる。
陽気が自らを広く布し終わる。万物の成長が終わった様。
天将星→午
何事においても長たる運命を所有した皇帝の星。長なり、大なり、物みな成長して長大なることを顕示する。
午の時節、陰気が陽気に逆らって地を冒して出ようとし、陰陽二気が相争う。
天堂星→未
陰気が既に成長して万物が少しずつ衰え始め、その形相や状態が曖昧となる。
万物が成熟し切って死気に到り、林のように群がり立っている様。
天胡星→申
万物の正気が奪われて伐されるほどに弱ること。陰気が万物を損なうこと。
※こうした申の意味から「病人の星」といわれ、天胡星は体力(陽)を除外したところ(陰)に真の価値と役割がある。
天極星→酉
老いて練れる、万物が成就して大きい、ゆったりとして余裕があるという意味の反面、万物がみな死に触れる、陽気が万物を導いて地下の黄泉に隠すなどの意味。
陰から陽への回帰の気。
天庫星→戌
戌は万物が尽き果てて無くなる様、音のリズムでは無射、万物が地下に隠れて破れないこと。
万物を呼んでこれを内に入れること。
射は終で、万物は陽気に従って終わり、当然また陰気に従って起こり、終わり有る無きのみ。
天馳星→亥
亥は核でまた亥。陽気が地下に隠れて万物を包み、万物は成就して核を堅くし、新しい生命力をその中に閉ざす。
万物を収蔵し、エネルギーが充満している。