昨日は、久しぶりに、
「お客様のために他の部署とケンカ」
というのをやりました。
私は元々、そういう傾向があります。
信頼関係にあるお客様と、
怠慢な(と私からは見える)同僚を天秤にかけた場合、
その同僚がどのような立場であれ、大事なお客様であれば、同僚(又は上司)と戦ってしまいます。
タテ組織にはあるまじきことですが。
そして、銀行のような組織の場合、私が勝てるのは1割くらい。
それも、自分の上司を立ててきちんと組織のルールで戦ったときだけです。
昨日は、その勝つための準備もなく、
不意にやってきたそのアクシデントで戦ってしまいました。無駄に…。
私のこうした質は牽牛星中殺に現れています。
文官で王様の側近としての才を持つはずの牽牛星、本来、組織で働くべき星ですが、
これが中殺されるとそのコントロールができなくなります。
ふつうの牽牛殺以上に忠誠心を持ちながら、
その王様が仕えるに足らない場合、真っ向から当の王様に戦いを挑んでしまう的な。
よって、牽牛星中殺は本来、組織で働くよりも、仕えるべき相手を自分で選べる九流の術士に向くと言われます。
牽牛星の権威を重んじプライド高く生きることを目指せる分野で、かつ自分の裁量で動くことができる仕事であれば、きっとこの中殺された星も活きるのだろうと思います。
ちなみに、牽牛星中殺は、結婚に向かないといわれます。
牽牛星は女性が持つと夫を意味します。
よって、夫に甲斐甲斐しく仕えることができるわけですが、それが中殺されると、夫に並々ならぬ姿勢で仕える一方、夫の不足不義に敢然と立ち向かってしまったりします。
一般でいわれるよりもはるかに高いレベルと人間性を夫に求め、そしてそれが得られないと分かると「仕えるに足りない」と気持ちが離れてしまいます。
算命学的な家庭とは、一般に言われる「平和で健やかな場所」ではなく「世の中に打って出るにあたっての拠点」、「家系の存続をかけた戦いのための自分の陣地」というような意味なので、
必ずしも婚活市場でいわれる「パステルカラーの可愛い妻」とか「三歩下がって付き従う妻」とかが良いわけではないですが、
夫と全力で戦ってしまうような妻は、その役割を果たせない妻ということになります。
なお、まわりに何人かステキな牽牛星中殺の友人がいますが、
組織で働く場合、仕事では過度にロイヤリティを持たないようにバランスを心がけている感じです。
その代わり、それぞれに打ち込めるものを持っていて、組織より広い分野でそのコントロール不能な牽牛星の忠誠心やプライドを消化しています。
牽牛星中殺の忠誠心は天井知らずなので、対人間ではなく、カタチのないものへの忠誠心で消化する方が健全であり穏やかです。
カタチなく忠誠心を傾けられるものというのは、例えばその「道」であるような分野。
華道や茶道、書道、あるいは思想や宗教の分野です。
だからこそ、九流の術士の仕事に向く、ということでもあります。
そういう分野において上手に牽牛星中殺を消化できれば、組織での仕事や結婚を含む「ふつうで平和な生活」も、穏やかに過ごせるのかもしれません。