命式を拝見していて、
「配偶者星が2つある!」
という場合、再婚運がありますね、というのが一般的な見方です。
配偶者との縁が薄いですね、ということもあります。
薄いというのは「周りが見えなくなるようなラブラブではないですね」というイメージです。
配偶者星というのは、陰占において自分(日干)と干合する星のことです。
干合というのは、「五行では相剋なのに陰陽では和合する気同士」に起こるものであり、
思春期によく見られる、
「なんだかムカつくけど気になる」とか、
「合わないと思うんだけどすごく惹かれる」
…みたいな感じです。
切っても切れない惹かれ合い、みたいな。
思春期のそれが、アンバランスな気持ちの揺らぎであるように、
干合による惹かれ合いは「虚気」と言われたりします。
干合は、実態のない虚気ですが、それを互いに宿命に持つことによって「結婚」という現実のつながりとなります。
あるいは、後天運で干合する気が巡っていたりするとその時期に結婚したりしますが、こちらは干合する気が抜けていくと、
「なんでこんな人と結婚したんだろう?」
と思ったりします。
干合する気の相手と結婚している人と、
そうでない相手と結婚している人というのは割と対照的です。
干合する気の相手と結婚している場合、
「この人が好き!どうしても好き!」という強い想いや一心同体で生きる覚悟のようなものがあります。
一方で、干合していない相手と結婚している場合、
「私も自由、相手も自由、結婚という制度に則って生きていきます」というような冷静さがあります。
これは、年齢を問わず、また前に書いた「理的結婚」「情的結婚」とも別の尺度で、言ってみれば、干支上の結婚相手と結婚しているかどうか?という視点です。
配偶者星が2つある場合、
干合する「ものすごく好き!」な人が初婚と再婚、2人現れ再婚運と読んだり、
干合しない「冷静に好き」な人が、冷静に好きだったときの条件から外れたことによって、改めて「冷静に好き」な人を選び直す再婚運と読んだりします。
(配偶者星を持っていても結婚しない人もいますし、他にも要素はあるので「絶対」ではありません。)
配偶者星の陰陽違いがあれば「恋人」とか「愛人」ということになります。
伝え方が難しいなぁ、と思うこともありますが、さらりと伝えると、
「すごい!わかる!」
という反応をされることも多く、やはり星というのは正直だなぁと思います。
配偶者星の位置で、早婚とか晩婚とかも分かったりしますし、その数で結婚の回数を見立てたりします。
配偶者星が上の方(天干)に出ていれば、早い時期に出会いやすく、結婚も早い傾向にあります。
また、上の方にあると、自分と対等な立場にある人といえ(日干と同じ高さにあるので)、下の方にあると自分を支えてくれるとか、目立たない存在と見たりします。
必ずしも干合する相手と結婚、恋愛をする必要はないのですが、
干合する相手というのは、惹かれ合うのみならず、自分を成長させてくれます。
「いつもの自分と違う自分」を引き出してくれる貴重な存在です。
(厳密には、日干が己と庚の人は、自分は変わらず相手の変化を引き出すだけですが、「育てる」「鍛える」という役割の果たし方を学ぶことができます。)
まだ結婚されていない方は、意識してみると良いかもしれません。