金烏玉兎庵

パレートの法則と算命学

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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私たちは、子供の頃から
「みんなで仲良くしましょう」とか
「100点満点を取りましょう」とか言われます。
しかし、少しずつ成長して、受験勉強などをしていると、
「この科目は捨てる」とか、
「この試験はスキップする」とか言うようになり、
社会人になると、
「あの会社との取引は打ち切る」とか
「この事業は売却する」などといって、
取捨選択をするようになります。

これは、
100点を目指し、みんなと仲良くするというのがタテマエで、効率的でも機能的でもないことを意味します。

少し過激な印象を与えそうですが、実際のところそれが真実であって、
優秀な人はギリギリの合格点を一つ上の視点から余力を持って目指し、
無駄なものを手放して有望なものを伸ばすということを普通にやっています。

これは実は「法則」で、パレートの法則の一つの利用法です。
パレートの法則とは、
仕事の8割は費やした時間の2割で生み出しているとか、
8割の売り上げを2割の人が稼ぐとか、
2割の重要な点が8割を網羅するとかいうもの。

なので、
これを上手に利用するひとは、
重要な2割に労力を割いて8割を完成させて、「2割」を捨てます。

プロならば、その「2割」を詰めて完成させるべし。
というのは素人の浅知恵で、
実はパレートの法則を裏読みすれば、8割をクリアするのが簡単なだけでなく、10割を達成した途端に、その対象は空中分解するので、その残りの2割を完成させることは分解につながるので無駄になります。

(厳密には、その残りの2割を完成させて分解した先に、次元が上がるので全くの無駄なわけではないですが、「同じことを続ける」という場合には無駄な労力となります。)

例えば、
クラスの全員が宿題をやってくることはなく、
チームの全員が生産的になることもなく、
家系の全員が成功者になることもありません。
もしそれが達成されたら、それと同時に別の問題が隆起する、それが宇宙の法則です。

言い換えれば、
何かを学ぶときは2割に力を入れるとか、
人間関係などでは2割は合わない人がいることを許容するとかすれば、
ラクに円満に、そして達観して生きることができます。

算命学にもこのパレートの法則は現れています。
12年のうち2年は天中殺期間であったり、
宿命中殺があるのは2割といわれていたりします。
天中殺期間はお休み期間の2割、
宿命中殺のある人は「他の人と違う視点を持つ」2割の人です。

この2割を生かし、または捨てるということを意識するだけで、物事は簡単に稼働します。
何かに行き詰ったり、しんどくなったりしたときは、「2割」を捨てる勇気を持つ、
あるいは、
何かに取り組もうとするときは、まず一番大事な2割に真剣に取り組む、ということを意識すると、ラクに簡単に、ストレスなく物事が進む気がします。

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