『投影された宇宙』という宇宙物理学の本があります。
内容を簡単にいえば、
「この宇宙は高次元から投影されたホログラムである。」
という主張について、
ホログラムとは何か?
それが現象として現れるとどうなるか?
といった説明を加えながら書いてあります。
その本の評判はさておき、
算命学の人体星図の復習をしていて、その本のことを思い出しました。
算命学で紐解く個体としての人間も、
その生まれてから死ぬまでの人生も、
実はホログラムをどの面から眺めるか?
というのと同じだな、と。
例えば、
北の星は自分の父親の性質を示し、
同時に子供の頃に育った環境を示し、
さらに自分が目上に対するときの性質を示し、
自分の晩年の人生観や死に方を示しもします。
南の星は自分の子供の頃の姿であり、
同時に自分の子供の性質を示します。
つまりその性質は子に遺伝するということ。
さらに子供や目下から見た自分の性質を示し、かつ自分が目下に対するときの性質も示します。
言ってみれば、
目上に対する態度を見れば、その人の父親がどんな人だったかが分かる、
目下への態度を見れば、その人の子がどんな子になるかが分かるということ。
その人一人に全ての情報が内包されているということです。
生まれたときの誕生日から導かれる情報に、自分と自分を取り巻く人たちの情報がすべて含まれているということ。
とても信じられません、
と思う人も多いと思うのですが、これが
先に挙げたマイケル・タルボットのいうホログラフィック・ユニバースの概念と一致することを考えると、
けっこう本質を突いているのではないかと思います。
算命学とは、ホログラフィックな宇宙を読みこなす学問である。
というような。
このことを呪いと受け取る人もいるかもしれませんが、私はむしろ祝福として受け取るべきであろうと思います。
同じ星だとわかっていれば、過去に学ぶことが出来ます。
前に、
「人生は同じことしか起こらない螺旋である」
ということを書きましたが、その一端がこうした事象であるともいえます。
そして、それを変えようとするよりも、それを活かすことを考える方が賢明であるということの理由でもあります。