禄存星の引力の先

前に、禄存星はお金持ちの星だと書きました。
自分にこの星がない人は、残念に思ったかもしれません。

しかし、自分の星図に禄存星がない人は、本質的にお金を目指さないので、お金持ちになりたいとあまり思わない気がします。だからこそ、実際お金が流れるように入ってくるということにはなりにくいものです。
但し、幼少期に何らかのコンプレックスがあったり、経済的に不満足な経験があると、その反動としてお金を目指すことは万人に起こりうること。
その場合はお金を目指す人になり、結果として禄存星や貯蓄の星である司禄星を持たなくても、お金持ちになる人はいます。
(そこに満足があるかは別にして。)

しかしそれ以外でも、
後天的にお金の星が回ればお金がスルスルと入ってくるようになったりします。
例えば、音楽を一生懸命やって表現の星が光っている人の後天運に禄存星なり司禄星なりが回れば、その音楽が売れてお金になる、みたいな感じです。
「後天的」ということは、例えば大運の10年間とか年運の1年間の間の効果なわけですが、そこでキラキラと陽転させて光らせることができれば、その星を自分のものとすることができるので、ぜひこれからお金の星が回る人はしっかり備えていただければと思います。
簡単にいえば、禄存星がまわれば周りの人への愛情奉仕とお金を回転させること(どんどん使うこと)、司禄星がまわれば家族を大事にして貯蓄をすることです。
他にもこれらの星のキーワードをプラスの気持ちで取り組めれば陽転します。

お金のことばかり書きましたが、禄存星は人が好きな星でもあります。
厳密にいえば、「自分が愛されたいから」人を好きになるという星です。
禄存星は引力本能の星ですが、この「引力」が何かといえば、人を引きつけたいという欲求を持つ星ということもできます。
そして、そのためにまわりの人を愛し奉仕をし、そして愛やお金を勝ち得る星です。
司禄星の愛情が家庭に向かう一方、禄存星は万人を愛することができる星でもあります。
愛情の星というとロマンチックに響きますが、ロマンチックなのは調舒星や龍高星で、禄存星は極めて現実的な星。
なので、振りまく愛情も基本的に手の届く範囲、視界に入る範囲に限られます。それも「物理的」な範囲。
そういうと司禄星の家庭への愛情と変わらないように見えますが、目の前にいる限りにおいては誰しもを大切にすることができるので、その対象はとても広いものになります。

ちなみに、こうした万人を愛する性質は、愛人を正式な配偶者と同様に区別なく愛することができることにつながります。

禄存星には愛人、司禄星には正妻という意味がありますが、男性がこの2つを持つと、妻妾同宮といい妻の他に愛人を持つ人になります。
(現代的には浮気をしやすいともいえます。)
女性がこの2つを持つ場合も同様ですが、女性の方が貞操が固いと仮定すれば、家庭を守りつつ上手によその男性も手のひらで転がすタイプということになるかもしれません。

お金持ちには愛人のイメージがありますが、禄存星はそんな星でもあります。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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