武蔵小杉の無印良品が閉店するそうです。
私はあまり商業施設の2階以上には行かないので、繁閑の状況がどうだったのかは分かりませんが、
UNIQLOの国内売上も下降線であることや、
新橋のtoo simpleなオフィス衣料のお店に閑古鳥が鳴いていることを考えるに、
これは、
「無個性の商品」というものから人心が離れていること、
個人の心が個性的で華やかで、より高価なものに向かっていること、
経済がいよいよ好況に向かっていること、
…の現れなのではないかと思います。
前にも書きましたが、
不況期には無個性の商品が売れます。
たとえば服であれば、
無個性の服は一枚の服を幾様にも着ることができますし、
流行に左右されず何年も着ることができます。
また、無個性の服は大量生産ができるのでコストダウンができ、結果としてより良い品質のものを安価に手にすることができます。
但し、品質は良くても個性がないので気持ちは華やぎません。
無印良品の退店は、
そういう個性がなく、気持ちが華やがないものから人の心が離れている、と、そういうことなんだろうと思います。
ちなみに、
個性的や華やぎとは、
決して派手で豪奢なものをいうわけではありません。
たとえば
同じ商業施設の一階にあるMARKS&WEBなどは見た目はシンプルで無個性ですが、原料や製法において際立った個性があります。
そしてそこにならぶ様々な香りや質の商品を選ぶときは心が華やぎます。
これから向かう先にある個性とか華やぎというのは、そんな感じのものではないかと思います。
そういう個性と華やぎのあるものが、
世の中で台頭してくるんじゃないかな、と思います。
無印良品の後にどんな業態が出店するのか分かりませんが、そういう個性と華やぎのあるお店であるといいなぁと思います。
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