孫さんが日本を日本を憂えると語った直後に柳井さんのこの記事。
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/depth/00357/
示し合わせていたのか?という気もしますがどうでしょう。
ちなみに、孫さんの記事はこちら:https://r.nikkei.com/article/DGXMZO50592160U9A001C1000000?s=3
この2人の共通点は、
廉価販売でマーケットを総取りする戦略によって成り上がったこと。
はっきりいえば、新しいものを生み出したわけでも創り出したわけでもない人たちで、
こういう人たちの言葉を間に受けてはいけないと思います。
廉価販売でマーケットを総取りできるタイミングというのは、算命学的な時代でいうなら動乱期。
いわゆる不景気の時期であり、下克上が横行する時代です。
柳井さんがフリースを200万枚売ってユニクロが全国区の知名度を得たのが1998年、
孫さんがソフトバンクを東証一部に上場させたのも1998年で、
算命学的にいえば動乱期に入った直後。
日本の金融が壊滅的な打撃を受け、経済が大混乱だった時期とピタリと符合します。
その時代に合った人たちが、
その時代に合ったことをして成功するのはいわば当たり前で、
いってみれば彼らは「時代の寵児」であったのであって、それ以上でも以下でもありません。
そういう彼らが、
今のような平和期・繁栄期において本領を発揮できないのは至極当然なのにも関わらず、それをもって「憂える」「日本は滅びる」などというのは笑止千万です。
動乱期、不景気の時期というのは、
みんなが疲弊すると思われがちですが、実はそうではありません。
その本質は、
「富めるものが富み、貧しきものはますます貧しくなる」時代であり、
中間層がいなくなる時代といわれます。
商品などは富裕層向けのものと貧困層向けのものに二分され、
富裕層向けの高価なものと貧困層向けの廉価なものしか売られなくなる、品揃えが少なくなる時期でもあります。
なので、ユニクロの安い同じ形の服が飛ぶように売れ、ソフトバンクの携帯低価格戦略が当たりました。
ちなみに、通信会社とメーカーでは分野が異なるのですが、その不景気の時代に携帯電話のメーカーもずいぶんたくさん消えていきましたし、
いわゆる駄菓子などでも、
メジャーな商品に一極集中的に宣伝費や開発費が投入され、それをひたすら売るのが不景気の時代。
一方、景気が良くなってくると商品やサービスは品揃えを増します。
「高いものはちょっと…でも少し贅沢しようかな?」
という中間層がそうした増した品揃えの購買層となるからです。
なお、不景気の時代というのは、カタチなきものが商品としてクローズアップされる時代でもあります。
「癒し」とか「潜在意識」みたいなものが商品や書籍において主流を占めるようになったのはまさに1997年からの20年(動乱期から教育期)。
例えば駄菓子でいえばGABAが「メンタルバランスチョコレート」として売られ始めたのもこの時期ですが、
今年9月にはその派生商品である
「メンタルバランスチョコレートGABAフォースリープ<まろやかミルク>」が出たのは、好況期にあって中間層が購買力をつけてきたことを見据えてその品揃えを増やしてきたということだろうと思います。
何事においても、時代に合った戦略が大事です。
時代というのは大きなうねりのようなものなので、個人や国家があれこれいったり戦略を立てたところで変わるものでもありません。
変わらない「時代の流れ」をいかに活かすか、その時代の流れに自分の適性をどう活かすかが大事なのではないか、と思います。
孫さんは子丑天中殺、柳井さんは戊亥天中殺の人ですが、彼らは「動乱の時代」を切り開いていくのは得意ですが「順当な時代」においてそれを発展させていく機運を持つ人ではありません。
では柳井さんと孫さんが日本人長者番付で一位二位なのはなぜか?
といえば、海外と会計を上手に使っているからです。
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