算命学を学ぶより先に身につけるべきこと

神社のお賽銭は、自分が「ちょっと多すぎるかな」というくらいの額が良いといわれます。

これは、自分にとってどうということのない金額、
いわゆる「はした金(お財布にある小銭)」程度の金額では、謙虚な気持ちになりにくいからだろうと思います。

さて、本日は、天気が良かったので朝から近所の神社まで走っていって、
その自分にとって「ちょっと多すぎるかな」くらいの金額をお賽銭とし、日々のお礼をいって帰ってまいりました。

すると面白いもので、
帰り道はいろんな気づきが雪崩のように流れ込んできて、
さらには、かねてより尊敬していた方からメールが来たりして、

なるほど、
「正しい道」に沿っていると、物事がスムーズに流れるようになるんだな、と感じた次第。

神社は神道の祭祀を行う施設ですが、
そもそも神道とは何か?といえば、
神さまの御心=天地の真理 に従っていく道=神の道=神道
といわれます。

「神の道」などというと、なんとなく抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、
これはすなわち「天地の真理」に沿う道であり、
算命学でいうところの「森羅万象の法則」「陰陽五行の法則」と同義であります。

なお、神道では「清明」、つまり清く明るいことが尊ばれますが、
何事においても、清く明るい方向に向かえば道を誤ることはありません。
さらにいえば、高いことも尊ばれますが、清く明るく高い方向に向かえば、物事は発展するものでもあります。

例えば知らない街に行った場合や道に迷った場合において、
ぐるりとまわりを見まわして、きれいな方、明るい方、高い方の道に向かっていれば、
だいたいにおいて「良いもの」に出会えるように思います。

ちょっと難しいのは、
現代においては「きれい」や「明るい」というものの本質を捉えにくくなっている点。
例えば、人工的に造り込まれた道や、ネオンのような明るさというのをは本質的な「きれい」や「明るい」とは異なることもあり、
その意味では、「きれい」や「明るい」というものとは何か?ということについて、問い続ける姿勢というのが必要であるかもしれませんが、

それでも本質において、
人間というのは、本能的にきれいな方向、明るい方向、そして高い方向に向かうように出来ています。

二年くらい前に、山で迷子になった二歳児が、数日を経て発見されたという出来事がありましたけれど、
そのときにその二歳児を発見したボランティアの方が、子供というのは登っていく習性がある、というようなことを言っておられましたとおり、
まっさらな人間の心というのは、きれいな方向、明るい方向、そして高い方向に向かうもの。

大人になるにしたがって、
だんだんとその「きれい」や「明るい」、「高い」に気後れするようになり、
素直にそれを目指せなくなることもありますけれど、
心が素直に向かう先を眺めれば、それは必ず、きれいで明るくて高くなっている方向であるだろうと思います。

そしてその「良いもの」に導く「きれいな方向、明るい方向、そして高い方向」というのを正確に捉えられるようになった心というのが手に入れば、
どんな局面においても、どういう状況においても、
自分の心に問うことで、何を選択すれば良いか、どの方向に進めばよいかということが分かるようになるものでもあります。

なお、算命学というのは、そういう「心の羅針盤」がない場合、「心の羅針盤」を正確に読み取れないに、補足的に活用できるものです。

つまり、算命学など知らずとも、「心の羅針盤」をきちんと読み取り活用できていれば宿命通りに生きているもので、
実際、成功している人、発展している人というのは、たいていにおいてそういう人であるように思います。

その意味では、算命学を学ぶことよりもまずやるべきなのは、その「心の羅針盤」をより正確にとらえるスキルを身に着けることである、といえるかもしれません。

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1 個のコメント

  • この記事に対して非常に納得致しました。個人的な経験と周囲の観察をするに、やはり後ろめたいことをしている方は太陽の下にいられなくなるのではないだろうか、と考えていました。どうしても夜に生活の時間がシフトしていく感じがします。

    そしてどのような人工物でも決して自然の美しさを上回ることはなく、それは森羅万象のルールの偉大さを象徴しているように感じます。

    この記事を拝読し、改めて美しいことを大事にしようと思いました。ありがとうございます。

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