紙幣刷新。昔だったら貨幣改鋳といったところ。
一万円札に「渋沢栄一」を選ぶあたりが安倍政権ぽいです。
渋沢栄一といえば『論語と算盤』という言葉(本)が有名です。
私が就職活動をしていた頃は、当時伊藤忠の社長だった丹羽宇一郎氏がこの言葉を好んでいたため、その人の言葉だと思い込んでいました。
それが渋沢栄一にその元があると知ったのは30歳の頃。
中村天風を読み始めた頃に渋沢栄一の思想書にも触れ、その言葉の原典を知った次第。
渋沢栄一の言葉は学生はもちろん、社会人でも20代には難しい。そう思います。
正直にいえば、今もその本質を捉えられているのか分かりません。
しかし一方で、日本人の江戸から続く思想、戦後封印された日本人の魂を知るときに、渋沢栄一ほど適切な人はいないように思います。
渋沢栄一は「日本の半分を作った男」とも言われます。
資本主義の父として、数多の事業、会社、組織を作ったのは周知の通りですが、
半分作ったその残りは誰が作ったの?といえば、
高島嘉右衛門、易聖といわれた易者です。
渋沢栄一と高島嘉右衛門に共通するのは、四書五経を始めとした中国の古典を深く学んでいたという点です。
「政治家や実業家は、市民でなく占い師の意見を聞く」
と胡散臭げに言われたりしますが、
その言葉の元になったのも、この渋沢栄一と高島嘉右衛門の関係からだそう。
渋沢栄一は、易占をはじめとする占いを軽視せず、それを生かし活用した人物でもあります。
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