高嶋政伸さんという俳優さんがいます。
デビュー直後から順風満帆、良い作品にも多数恵まれ、「いい人」のイメージで不動の地位を築いてこられたものの、
共演者との結婚とその後の離婚騒動によってそのイメージが崩壊。
しかし、その騒動によって露見した様々な「真の姿」によって、役の幅が広がり、近年は悪役を怪演する超個性派俳優としての評価が高まっています。
Amazonプライムビデオで最近リリースされた『DOCTORS 最強の名医』での森山先生役などは、『ホテル』や『こちら本池上署』のイメージの対極。
観ていると、どうしたって離婚騒動を思い出すわけですが、本人の役者人生においてはあの騒動も肥やしになったんだなぁと感じます。
ということで、
こうしたことの転換期になったのはなんだったのかちょっと調べてみました。
これだけの大転換、
過去の評価も信用もすべて失い、
役のイメージが180度変わったことからすると、考えられるのは納音です。
そう仮定して見ていくと、
美元さんとの結婚が2008年、戊子の年。
高嶋政伸さんは日干支が己未なので、
西方準納音の年でした(2009年が己丑で納音)。やはり!
西方は配偶者、過去の実績や財産などを示しますが、
そこが納音(準納音)されるとそれらが一旦破壊されて白紙に戻ります。
なお、「破壊」というと悪いことが起こるように聞こえますが、「悪いこと」とは限らず、
それまで積み重ねたものが大きければ大きいほど、
それが本来の自分の宿命や性質から逸れていればいるほど、
それが「破壊」されるので、
本来結婚すべきでない人との結婚や、
宿命から逸れた人生が破壊されるのであって、
逆に意地を張り続けて仲違いしている家族がいたりすると、それが一転仲直りしたり、
真摯に頑張っているの全く評価されずに来た人は、一転評価されるようになったりするということもあります。
高嶋政伸さんの場合でいえば、
未元さんとの結婚は恐らく彼女を真に愛して結婚したというより、
お兄さんの高嶋政宏さんがシルビアさんと結婚してうまくいっていたことに影響を受けての結婚であったために、その結婚が「破壊」され、
それまで築いてきたイメージが本人の本質から逸れていた(離婚騒動を見れば、以前の「いい人」のイメージは作られたもので、本質は『DOCTORS 最強の名医』の森山先生のほうが近そうです)ために、そのイメージが破壊されたということだろうと思います。
先日、準納音というのを知って検証している途中ですが、やはりありますね、準納音。
それにしても、こうして見ると、
納音(準納音)は天中殺同様に「怖いもの」のイメージが先行しているものの、
決して「怖い」ものではなく、本来の自分から逸れている人が、本来の自分に戻っていき、その本質を生きて生を全うすることを促すためのショック療法のような役割を果たすよう。
ちなみに、よくよく見ると、高嶋政伸さんと美元さんの結婚の時期は準納音に加えて、天中殺中でもありました。
特に宿命に天中殺もないので、
天中殺中は結構な別世界的な機運の中での結婚。
本来、外国人との結婚の場合、「普通と異なる結婚」が天中殺の気風に合って禍を免れたりするといわれますが、
高嶋家のようなある種の伝統的な家に嫁が入ってくるような場合は、やはり「普通の結婚」として禍を生んだという読み方も出来そうです。
よって、その結婚は破綻して順当。
また、陽占を見れば東西に同じ貫索星。
両手に花の二度運の人。
離婚して二度目の成熟した結婚で幸せになる人なので、こちらも二度運消化で順当です。
そう考えると、
準納音で転換の機運を掴み、
過去のイメージやら信用やらを失ったものの本来の自分らしい在り方で過ごせるようになり、
二度目の結婚(一般人の方と再婚されています)をして現在の活躍。
宿命をきちんと消化されていることが分かります。
なお、従星は若年期に天禄星でオトナらしく頼り甲斐のある昔日な役柄、壮年期に天印星でわがままながら憎めないチャーミングな役柄(『DOCTORS 最強の名医』の森山先生なんてまさにそのとおり)。
晩年期には天南星が巡りますが、あの挫折を経て天南星らしいパワフルでアクの強い役が期待されます。
余談ですが、
天南星、天印星、天庫星、天堂星は土星から出る星なので、土星の雑気のためアクの強さがありますが、
「いい人」ぶってそのアクの強さを隠すより、高嶋政伸さんのように振り切ってしまうと良いのかもしれないな、と思いました。
※命式はセラファムさんのアプリで出しました。
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