代数論の続きです。
最近の核家族の傾向から、「二代目」という人の方が多い世の中、二代目は維持しかできないのか?というメッセージを頂きましたので補足です。
二代目の人が新しいことをやってはダメなのかといえば、そんなことはありません。
ただ、うまくいかない機運であるということです。
団子屋さん🍡の二代目が洋菓子も売り出すとか、
帽子屋さん🎩の二代目が2店舗目を出すとかは、あまりうまくいきません。
しかし、例えば運営形態を個人事業主から会社形態に変えて「初代社長」になるとか、
団子屋さんを「やめて」ケーキ屋さん🍰の「初代」になるのであれば、それは二代目ではなく一代目になります。
同じ形態で同じ仕事を続けていくなら、三代目にさっさと譲って「院政」を敷くというのも良いかもしれません。
歴史を振り返れば、
徳川家康は、徳川政権を維持するために、秀忠を二代目に譲った後で「院政」を続け、江戸幕府を盤石にしました。
伊達政宗は仙台藩の初代藩主ですが、実はその父である輝宗が地盤を作ったのちに立てられた「初代」です。
しかし、「初代」だからこそ、あれだけの隆盛を極めることができたともいえます。
もう少し近いところで例を挙げると、
民主党に政権の座を譲る直前の自民党の総理の何代かは、代数にそぐわない動きが目立ち、結果として政権を明け渡すことになりました。
代数の持つ機運というのがあります。
トヨタ自動車は、歴代社長のうち、何か新しいことを始める「初代の機運」を持つ第6代、第11代は創業者の一族から出しています。
長く続く事業家の家というのは、そういうことをよく考えていると思います。
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