女子ゴルフ界の引退年齢若年化と日本の成熟

女子ゴルフ界における引退年齢が早まっているというお話が日経新聞にありました。

こちら:『勤続疲労が原因?引退早まる女子ゴルフ界』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54728030S0A120C2UU8000/

 

東方納音がめぐる30歳前後での転身は、とても理にかなっているように思います。

 

ゴルファーでなくても、
基礎教育の15年(中学校まで)、あるいは18年(高校まで)を経て、専門教育を何年か受け、30歳まで社会の仕組みを学んだら、自分の特性に合った道で独立する方向に向かうのが本当は良いのだろうと思うことがよくあります。

 

というか、多分それが自然です。

 

「勤続疲労が原因か?」とこの記事にはありますが、
シンプルに、自分の気持ちに正直に道を得られる空気が女子ゴルフ界に醸成されているということではないでしょうか。

 

宮里藍ちゃんが31歳で引退したことで、その年齢で引退しても大丈夫🙆‍♀️と思えるようになったのだろうと思います。

そして、その自由な思い、正直な思いが引退に向かうことの背景には、
そこまでハングリーにならなくても生活していける豊かな日本の現状があるように思います。

 

これは芸能界において若い女性タレントの引退が増えていることとも共通するのですが、
芸能界とかスポーツ界でプロとして活躍を続けるにはハングリーさが必要です。
しかし、今のような豊かな日本、「働き方改革」で労働者があたたかく保護されるような世界では、なかなかハングリー精神は育ちにくいもの。

 

とりわけ、最近の女子ゴルファーの多くは裕福な親を持ち、お金と時間をかけて育られてきた人たちなので、
「ガッツリ稼ぎまくってやるぜー」とか、
「何がなんでも賞金王取るまではふんばるぜー」
みたいな思いで頑張る人は稀なのだろうと思います。

 

これは、「豊かさの代償」という言い方もありますが、
ハングリーさに付随する歪みを被ることなく穏当に、自分らしく生きいく選択ができるという意味で、本人たちにとってはとても幸せなことなのだろうと思います。

 

昨日、財や官に拘るのは人間として未成熟であることの現れだということを書きましたが、
そう考えると、
有名になる(官)とかガッツリ稼ぐ(財)ということに拘らない人が増えてきた日本というのは、「確かな成熟への道」を歩んでいるといえるようにも思いました。

 

なお、補足ですが、
天将星やみなし天将星(鳳蘭局など)のある人はその人生を完全燃焼しようと思うなら、探しあぐねてでも「ハングリーな環境」に身を置くことが望まれます。
その人生は決して「平和で穏当」な人生にはなりませんが、そもそもこういう人たちは「平和で穏当」であることに幸せを感じることはできません。
よって、ハングリーが必要。
本当のハングリーを体験することで人生の稼働が始まります。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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